燃えさかる隕石とその続報。
「ラトビアに26日落下した燃えさかる隕石の動画」(Tokyo Fuku-blog)
→ http://tokyo.txt-nifty.com/fukublog/2009/10/26-cc90.html
ラトビアに26日落下した隕石と見られる物体が、落下後に燃えさかる様子をビデオが捉えた。
エストニアとの国境近くの町、マズサラツの農場わきに落下したこの「隕石」は直径15m、深さ5mのクレーターをつくった。この動画は地元民が撮影したもの。軍の化学部隊が現場に急行し、放射能レベルを測定した。
消防署の広報官、Inga Vetereさんによれば現場は警察によって立入禁止にされ、物体の分析を行うラトビア大学の地質学者の到着を待っている状態だと言う。ラトビア環境地質気象センターの研究員Uldis Nulleさんは、現場に到着した時クレーターから煙がたっていたという。「第一印象では、これは隕石でしょう。」「実際の隕石のクレーターと比較すれば、すべての証拠がそれを物語っています。」 彼によればクレーターの縁はすこし盛り上がり、底部に暗い灰色の痕跡があり、これは両方とも隕石の衝突の特徴だという。
国外の研究者によればこれほど大きな隕石が落下するのは普通ではないことだという。2007年にはペルーのチチカカで隕石によって直径12m、深さ4.5mのクレーターがつくられている。 (The Sun:動画はこちら)
&その続報。
「ラトビアに隕石落下? 実はシャベルで掘った跡」(CNN.co.jp)
→ http://www.cnn.co.jp/fringe/CNN200910270010.html
ラトビア北部に隕石が落下してできたとされるクレーターが出現し話題になっていたが、現場を調べた専門家は26日、穴は人為的に掘られたもので、隕石によってできたものとは思えないとの見方を示した。
調査によると、クレーターとされた穴は幅約10メートル、深さ約2メートルと、当初伝えられた情報よりも小さかった。地元の大学で地質学を学ぶ学生は国営LETA通信に対し、穴はシャベルを使って人為的に掘られたもののようだと説明。地面を掘り返したあとにアルミニウムと鉄を混ぜて硫黄を加え、これが原因で地面の温度が上がったようだとしている。
別の専門家は報道陣に、隕石が落下してできたクレーターなら温度はもっと高いはずであり、周辺には土の塊が堆積しているはずだと指摘。「現時点で隕石によるものとは思えない」と断定した。
今後、専門家や軍を動員してさらに詳しい調査を予定している。