NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

一日一言「栄誉と恥辱」

二月二十八日 栄誉と恥辱 世の中で栄誉と恥辱というものを考えると、世間への聞こえや評判、見栄に関するものが多く、中には良心とまったくかけへだてているものもある。高い位や高い地位に就くことは、名誉なことに違いないが、これを得るまでの行動や手段…

一日一言「しなくてはならない仕事」

二月二十七日 しなくてはならない仕事 しなくてはならない仕事は、気軽く積極的にすること。何事でも気持ちよく手を動かせば、仕事がはかどって疲労も少ない。仕事がいやだと思えば思うほど神経を痛め、億劫にすればするほど神経を痛める度合いが増すことに…

「保守」とは何か

大衆を批判するのはますます強固なタブーとなりつつあるが、私はその禁忌にやすやすと従いたくはない。 ── 西部邁(『大衆への反逆』) www.nhk.or.jp 第4回 「保守」とは何か 【放送時間】 2019年2月25日(月)午後10時25分~10時50分/Eテレ 【再放送】 20…

地球平面説

www.newsweekjapan.jp japanese.engadget.com gigazine.net 奇妙な論理〈1〉―だまされやすさの研究 (ハヤカワ文庫NF)作者: マーティンガードナー,Martin Gardner,市場泰男出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2003/01メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 35回こ…

あなたに「多数決」を使う覚悟はあるか?

コンドルセの多数決論wired.jp

あとは各自で宜しくやって下さい。

考えることは、悩むことではない。 世の人、決定的に、ここを間違えている。人が悩むのは、きちんと考えていないからにほかならず、きちんと考えることができるなら、人が悩むということなど、じつはあり得ないのである。なぜなら、悩むよりも先に、悩まれて…

陰謀論

信じやすい人というのは、奇妙なことがらを信じることに無上の喜びを見出すものだ。しかも、奇妙であればあるほど受け入れやすいときている。ところがそういう人は、平明でいかにもありそうなことがらは重んじようとしない。というのもそんなものは誰でも信…

一日一言「六憎」

二月二十一日 六憎 六憎というのは、憎むべきものが六つあるということ。 一、自分の詞に気持ち高ぶること(自分の言葉に酔うこと) 二、事実を見なくて物知り顔をすること 三、人に物をやって恩にきせること 四、けちなこと 五、欲深きこと 六、他人をねた…

人は永遠に真理を探すが、真理は永遠に実在しない。 人は永遠に真理を探すが、真理は永遠に実在しない。探されることによつて実在するけれども、実在することによつて実在することのない代物です。真理が地上に実在し、真理が地上に行はれる時には、人間はす…

坂口さんのこと。

坂口安吾と福田恆存。 坂口さんは人間のすなおなやさしさといったものを求めていた人であるし、またそういうものを皆がじかに出しあって、傷つかずに生きていくことを夢みていた人でもあろう。ぼくが坂口さんのことをローマン派だとおもうゆえんである。 坂…

堕ちよ。生きよ。

www.niigata-nippo.co.jp 昨日は安吾忌。 久し振りに『堕落論』でも。 (『堕落論』、『続堕落論』より抜粋) 半年のうちに世相は変った。醜(しこ)の御楯(みたて)といでたつ我は。大君のへにこそ死なめかへりみはせじ。若者達は花と散ったが、同じ彼等が…

安吾忌

すべて「一途」がほとばしるとき、人間は「歌う」ものである。 ── 坂口安吾(『ピエロ伝道者』) あちらこちら命がけ 安吾忌。 昭和三十年(1955年)年2月17日 坂口安吾 没。 安吾のことば。 厳選(しきれなかった)五十、とちょっと。 ぼくの生きる指針! …

坂口安吾による織田作之助追悼文

明日は安吾忌。 www.nikkei.com 織田の死坂口安吾先日織田と太宰と僕との座談会があつて、織田が二時間遅れてきたので、太宰と僕は酒を飲みすぎて座談会の始めから前後不覚という奇妙なことになつたが、この速記を編集者が持つてきた。織田と太宰はすでに速…

『極夜行』に至るまでの物語

bunshun.jp 極夜行作者: 角幡唯介出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2018/02/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る極夜行前作者: 角幡唯介出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2019/02/15メディア: 単行本この商品を含むブログを見る

山本周五郎

「世間にゃあ表と裏がある、どんなきれい事にみえる物だって、裏を返せばいやらしい仕掛けのないものは稀だ、それが世間ていうもんだし、その世間で生きてゆく以上、眼をつぶるものには眼をつぶるくらいの、おとなの肝(はら)がなくちゃならねえ」 ── 山本…

「リベラルであること」

「100分 de 名著『大衆の反逆』オルテガ」 → http://www.nhk.or.jp/meicho/」 第2回 リベラルであること 【放送時間】 2019年2月11日(月・祝)午後10時25分~10時50分/Eテレ 【再放送】 2019年2月13日(水)午前5時30分~5時55分/Eテレ 2019年2月13日(水…

菜の花忌

司馬遼太郎は、けっして読者を萎縮させない。逆に、やさしく励まして、元気づける。面白く、興じて、談笑をさそう。陽気で、活発な、心おどりを生む。人の世の、むつかしさ、を描きながら、意気を消失させないのである。ハッパをかける、のではなく、慰撫し…

紀元節・建国記念の日

「建国をしのび、国を愛する心を養う」建国記念の日。 かつて私は「建国記念の日」反対運動に反対した。お蔭で売物の保守反動を通り越し極右翼扱ひされるに至った。私が望んだのは「建国記念の日」などといふ「休日」ではなく、紀元節といふ「祝日」なのであ…

「言ってはいけない」事実をどう扱うか

gendai.ismedia.jp もっと言ってはいけない (新潮新書)作者: 橘玲出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2019/01/17メディア: 新書この商品を含むブログ (2件) を見る言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)作者: 橘玲出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/04…

知の巨人が明かす「天才の生涯」

gendai.ismedia.jp

一日一言「善と悪」

二月八日 善と悪 世の中のすべてのものは、人に宿ってその心となるが、ゆえに心は活物(いきもの)であって、常に生き生きとしている。心は一つの事象に感じて動くもので、これを意と言う。動くときは人の気持ちが主体となるがゆえに、善ともなれば悪ともな…

【野口健の直球&曲球】「沖縄の遺骨収集」バトンは受け継いだ

www.sankei.com

永遠の恋愛

永遠の戀愛などといふものはない。が、永遠といふ言葉の意味が問題なのです。分離のない結合が永遠につづくといふ意味では、戀愛は永遠ではありません。さういふ「いちやつき」を戀愛と思ひこんでゐるから、それが永遠でないといつて腹をたてたり、あるいは…

賢者と愚者

オルテガを読み返す。 賢者は自分がもう少しで愚かになり下がろうとしている危機をたえず感じている。そのため彼は、身近に迫っている愚劣さから逃れようと努力するのであり、その努力のうちにこそ英知があるのだ。ところが愚者は自分を疑うことをしない。彼…

『大衆の反逆』

今月はオルテガ・イ・ガセット。 今晩からNHK「100分 de 名著『大衆の反逆』オルテガ」 → http://www.nhk.or.jp/meicho/ インターネットやSNSの隆盛で常に他者の動向に細心の注意を払わずにはいられなくなっている私たち現代人。自主的に判断・行動する主…

平安の主義

教育の目的は、人生を発達して極度に導くにあり。そのこれを導くは何のためにするやと尋ぬれば、人類をして至大の幸福を得せしめんがためなり。その至大(しだい)の幸福とは何ぞや。ここに文字の義を細かに論ぜずして民間普通の語を用うれば、天下泰平・家…

あすは来る、

明日もまた、同じ日が来るのだろう。幸福は一生、来ないのだ。それは、わかっている。けれども、きっと来る、あすは来る、と信じて寝るのがいいのでしょう。 ── 太宰治(『女生徒』)

一日一言「心は隠すことができない」

二月一日 心は隠すことができない 一事が万事、何気なく言ったひと言や、ちょっとした行動に、その人の性格がよく表れるものである。人はそれを隠そうとしてもできるものではなく、慎むべきことは、言動よりも常に心を正常に保つよう心がけることである。 さ…