2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧
六月の最後の夜。 タルホ。 或る昼休みの教室の黒板に、I は「六月の夜の都会の空」という九字を走り書きして、直ちに消してしまった。「いや何でもありやしない」と彼は甲高い声で江美留に云った。「―でも、ちょっといい感じがしやしないかい?」 なるほど…
cocoloni.jp 「あんたたちは美しいけど、ただ咲いているだけなんだね。あんたたちのためには、死ぬ気になんかなれないよ。そりゃ、ぼくのバラの花も、なんでもなく、そばを通ってゆく人が見たら、あんたたちとおんなじ花だと思うかもしれない。だけど、あの…
六月二十八日 努力には必ず報いがある 草木が繁るのを見ていると、春の手入れをした様子がわかる。夏のあいだの草取りに骨を折れば、秋の収穫はまちがいないだろう。努力をすれば、そのときにはまだ効果は表れてこないが、後には、必ずその効果が表れるもの…
「おだやかな人生なんて、あるわけがないですよ」スナフキンが、ワクワクしながらいいました。 ── スナフキン(『ムーミン谷の夏まつり』) 2001年6月27日 トーベ・ヤンソン 没 『ムーミン』名言二十選。 子供の童話と侮るなかれ。 元来は北欧の神話であり、…
明暦元年(1655年)6月25日 鈴木正三 没 闘う禅僧、『破切支丹』。 マックス・ヴェーバーが言うには、資本主義の成立に“プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神”が必要不可欠である、と。 では、プロテスタンティズムの土壌の無い日本でなぜ資本主義が…
gendai.ismedia.jp 人生を最後まで生き抜く極意 8ヵ条 こんなもんだと思うこと 仕事以外に自分の生きる目標を作る。好きなこと、やりたいことを見つけること いい経験をしていると思うこと 人的ネットワークを作ること 目標となる人を作ること チャレンジ精…
gendai.ismedia.jp ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来作者: ユヴァル・ノア・ハラリ,柴田裕之出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2018/09/05メディア: 単行本この商品を含むブログ (10件) を見るホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエン…
loohcs.jp わが青春を愛する心の死に至るまで衰へざらんことを。 日本文学は風景の美にあこがれる。然し、人間にとつて、人間ほど美しいものがある筈はなく、人間にとつては人間が全部のものだ。そして、人間の美は肉体の美で、キモノだの装飾品の美ではない…
明日もまた、同じ日が来るのだろう。幸福は一生、来ないのだ。それは、わかっている。けれども、きっと来る、あすは来る、と信じて寝るのがいいのでしょう。 ── 太宰治(『女生徒』)今日は桜桃忌。movie.jorudan.co.jp youtu.be 太宰の自殺は、自殺というよ…
gendai.ismedia.jp 君主論 (岩波文庫)作者: ニッコロマキアヴェッリ,Nicoll`o Machiavelli,河島英昭出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1998/06/16メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 71回この商品を含むブログ (56件) を見るきびしい社会を生き抜く人になる!…
六月十七日 死は待つもの ぼんやりと考えていればこれほど恐ろしいものはないが、よくよく考えてみれば、これほど切ないものはないと思うのは、死である。深く考えれば鬼のようであるが、さらに深く考えてみると、これは天の使いではなかろうか。そうであれ…
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膝の具合を確かめたくて...。
伝統とは、あらゆる階級のうちもっとも陽の目を見ぬ階級、われらが祖先に投票権を与えることを意味するのである。死者の民主主義なのだ。単にたまたま今生きて動いているというだけで、今の人間が投票権を独占するなどということは、生者の傲慢な寡頭政治以…
六月十三日 年配者に対する礼 長老に無礼なことをすれば長老を追い越したと思う人もいるし、陰で大臣の名前を呼び捨てにすれば、自分の位が高いものだと思い、上官をののしれば、それで上官以上の才能があると思い、教師の悪口を言えば、それで教師より学問…
六月十二日 小早川隆景の壁書 小早川隆景は慶長二年(西暦一五九七年)の今日、六十五歳で亡くなった。彼の教訓である。 おもしろの春雨や、花のちらのほど。 おもしろの儒学や、武備のすたらぬほど。 おもしろの武道や、文学をわすれぬほど。 おもしろの酒…
ちょっとだけ走ってみた。
自分の貧乏なぞに気にしないで、とにかく生きていくチャンスを探しに、一歩前進する、構わず歩き出して見る。 そういうのが好きです。 ── 宇野千代 (『行動することが生きることである』) 平成8年(1996)の今日は、宇野千代さんの命日です。 『行動するこ…
六月九日 断じて行えば鬼神も避く 今日は曇っている、今日は雨が降ると不平を言っても、空は晴れない。雨が降ったら、傘一本で自分の行動は決まる。くよくよと嘆いて自分の望みがかなうのなら、人生など寝ぼけている奴がみる現(うつつ)みたいなものだろう…
六月八日 無欲の幼心 いつも欲のない幼心になりたいものである。富める者をうらやましいと思うこともなく、人を憎まない優しいあかんぼうの心に戻ったなら、世の中のわずらわしさも感じずに、やすやすと毎日を過ごすことができる。路上で知らぬ人に逢っても…
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president.jp 翁に曰く、 世はいかさまというのはこの世はいかさまから成っているということで、商才とか企画とか言えば聞こえはいいが、なにいかさまのことである。いかさまの才がなければ社員は出世できないし、またその社はつぶれる。 ── 山本夏彦(『何…
六月五日 「環境」は人の力でつくる 心の奥には、周囲の関係を一変させる力がある。自分の身を清めるのにわざわざ山に入ることはない。人を取り巻く環境は人の力でつくるものである。 奥山に結ばずとても柴の庵 心がらにて世はいとふべし 必ずや心のすめばす…
六月四日 人の役に立つのが最高の務め 後の世に大きなものになろうと思うならば、現在の世においては小さきものになれともいう。人に使われて人のために尽くすことは、召使いのようにも聞こえるが、実はこれが人間としての最高の務めであり、そもそもこの世…
まだダッシュ出来ない。 踏ん張れない。
「途中、むだ足をくってはだめだよ。おそれずに進むんだ。うるわしき6月の夜だ。けっして、危険はないんだからね。」 ── スナフキン(『ムーミン谷の夏まつり』)新装版 ムーミン谷の夏まつり (講談社文庫)作者: トーベ・ヤンソン,下村隆一出版社/メーカー: …