NAKAMOTO PERSONAL

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大阪教職員組合

「『大阪維新の会橋下徹市長を笑い者にする大阪教職員組合の寸劇」(デジタルマガジン)
 → http://digimaga.net/2012/01/daikyoso-kyoikujorei-short-play

 まずはこの動画をご覧ください。昨年11月に行われた大阪W選挙後の12月に、大教組(大阪教職員組合)など8団体が主催した集会の中で披露された寸劇です。

教育基本条例を寸劇で – YouTube

 皆さんはこの動画を見てどう感じましたか?

 この集会は、W選挙で勝利した橋下徹・大阪市長率いる『大阪維新の会』が掲げる“教育基本条例案”に反対するために開かれたものです。

 動画自体はYouTube内に開設されている『明るい民主大阪府政をつくる会の公式チャンネル』にアップされていますが、大教組(大阪教職員組合)の公式サイトを見ると下記のように記されていることから、公開には大教組も関係していると思われます。

2条例案撤回を求める12.7府民集会の動画を公開
大阪教職員組合 | 12.7府民集会の動画を公開

 私は、正直、教職員組合などの組織には興味がありませんでした。そのような組織活動はともかくとして、個々人の教師は情熱を持って生徒を指導し、学力を身につけさせてくれるものと思っていました。

 しかし、私はその認識を改めなければならないようです。というのも、この寸劇を考え、そしてそれを演じているのは紛れもなく“現役教師”なのです。

12月7日中之島公会堂での府民集会で、南河内の教職員が教育基本条例案の内容を寸劇で紹介。爆笑しながら「こんな条例案が通ったら、子ども、学校、保護者、そして地域が壊されていくことが実感されました。
教育基本条例を寸劇で – YouTube

 むろん、風刺として(それも下手くそな)やっているということはわかります。でも、自分たちが普段接する生徒に橋本市長や松井氏をたとえて貶めるという以下のようなセリフを考える感性が信じられません。

「1組には問題行動を頻繁に起こす橋本君がいますねぇ。それに家庭が不安定で忘れ物が多い、おっちょこちょいの松井君もいます」

 “橋本市長=問題児”というのは反対派からそのような認識をされていることが一般にも周知されているので、賛同はできなくとも揶揄としてわからなくはありません。でも、“家庭が不安定”という表現はここで必要なのでしょうか?

 この“現役教師”たちはとても上手に“演技”をしています。「普段からこのようなことを言い慣れているのでは?」そう思わせる自然さです。

 何よりも驚くのは上記セリフ後の会場の大爆笑です。このような集会ですから、おそらく大半は教師なのだと思います。この寸劇に垣間見える悪意や身勝手さは、彼らには見えないのでしょう。だからこそ、自分たちでこのような動画をアップできるのだと思います。

 せっかく自分たちで公開したのですから、ここはひとつ、道徳の時間に生徒たちに見せて感想を聞いたらいかがでしょう? 生徒たちがどう感じるのか? この寸劇を考え、演じた教師たち、そして大爆笑した教師たちは身を持って知るべきだと思います。

 学校に通うお子さんをお持ちのみなさん。みなさんは自分たちの大切な子どもたちを彼らに任せることができますか?