大人には見えない
「その調子だと、おまえ、すぐにおとなになっちまうぞ」と、ホムサ兄ちゃんがさとしました。
「父さんや母さんみたいな、おとなになるんだ。おまえにゃ、ぴったりだぜ。ごくふつうに見て、ごくふつうに聞くだけのおとなだ。つまり、なーんにも見ないし、なーんにも聞かないってことだな。とどのつまり、おまえは、なんにもできなくなっちまうんだ。」
── 『ムーミン谷の仲間たち』
「グッドデザインエキスポ『こどもにしか見えない広告』」(デジタルマガジン)
→ http://digimaga.net/2012/01/good-design-expo-2009-child-eye-ad
2009年8月28日から8月30日にかけて、東京ビッグサイトで開かれた『グッドデザインエキスポ2009』に出展された『こどもにしか見えない広告』のメッセージが素晴らしいです。
まずは実物の動画をどうぞ。大人の目線からは何が書かれているか分からないのですが、子どもの目線から見ると子どもたちへのメッセージが見えてきます。
光の加減で分かりづらいところがありますが、「つまんないおとなの言うこときいてると、つまんないおとなになっちゃうぞ。」「おとなになると、見えなくなるものがあるよ。角川つばさ文庫」と書かれてあります。
そう、世の中つまんないものが多すぎる!
“社会の常識”に従いすぎた結果、自分の人生がつまらなくなった。こんなつまんないことは避けたいものです。
ボクの2012年の抱負は「人の言うことに振り回されず、自分のやりたいことをやる」に決めました。ブログへあまり力をさけなくなってしまいますが、より面白いものを提供できるよう頑張りますので今年もよろしくお願いします。
ちなみにこの広告は『レンチキュラー』と呼ばれる仕組みを使ったもので、表面にカマボコ状の凸レンズが並んでいるため見る場所によって見えるものが違ってくるそうです。よく分からない人はお菓子のオマケについてくる絵柄が変わるシートを想像してください。アレと同じです。
2012年、面白くするぞ!