NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

“サン・ジョルディの日”

4月23日は本の日、“サン・ジョルディの日”。


『世界本の日 サン・ジョルディの日』(日本書店商業組合連合会) http://n-shoten.jp/santjordi.html
『日本・カタルーニャ友好親善協会』 http://www.ajac.ne.jp/top.html


仕事帰りに自賠責保険を支払いに行くも、思いかけず安く済んだので、浮いたお金で本屋直行。
2冊購入。


[現代語抄訳]日々の教え・童蒙教え草

[現代語抄訳]日々の教え・童蒙教え草

本文より抜粋。

 人間は、勇気を持たなければいけない。
 勇気とは、強いこと。
 勇気とは、物事を恐れない気持ちのこと。
 どんなことでも、自分で一度決めたことは、
 決してあきらめてはいけない。
 苦しくても、それを乗り越えて、
 目標を成しとげなければいけない。
 たとえば、本を一度読んで覚えられないからといって、
 投げ出したり、あきらめたりしてはいけない。
 一度でも、二度でも、十回でも、二十回でも、
 頭に入るまで勇気をふるって、
 強い心で取りくむことが大切なのだよ。

 人の心が、人それぞれなのは、
 人間の顔が、人それぞれ違うのと同じ。
 丸い顔の人もいれば、長い顔の人もいる。
 一人として同じ顔の人はいない。
 人の心も、まったく同じ。
 一人として同じ心の人はいない。
 気の短い人もいれば、気の長い人もいる。
 静かな人もいれば、騒がしい人もいる。
 だから、他人の行いを見て、
 自分が気に入らないからといって、
 短気をおこしたり、怒ったりしてはいけないよ。
 できるだけ我慢して、
 互いに仲良くすることが大切だよ。

 『日々の教え・童蒙教え草』には、ただ学問さえすれば良いのだといった類いのことが、どこにも記されていません。
 むしろ、学問を修める以前の段階として、人としての健全な精神の育成、ただそれだけを延々と唱え続けているのです。
 健全な精神を育まなければ、そこにいくら学問を植え付けても、それは不幸しか生み出さない。

── 金谷俊一郎(『[現代語抄訳]日々の教え・童蒙教え草』)



会津戦争を戦った米沢藩士、武家の末裔、石川真理子さんの『女子(おなご)の武士道』。買おう買おうと思いつつ、やっとこさ。

女子の武士道

女子の武士道


目次“祖母の言葉”より抜粋。

  • おなごがでたらめになれば世の中がでたらめになります
  • 空元気でも元気は元気。そのうちホントの元気が湧いてくる
  • 目に見えるものに振り回されぬよう心の目を開きなさい
  • 自由と身勝手をはき違えてはなりませぬ
  • 誇りをもって真っ直ぐな狭い道を歩きなされ
  • 職を失っても命はある。命さえあれば生きていくことができよう
  • 相手をいたずらに責めず、闘わずして勝つのです
  • 母としての誇りを持って雄々しく立つのです
  • 子どもには目に見えぬものを与えなされ
  • かわいそうだと思った瞬間、その子はかわいそうな子になる
  • 鏡を見て、おのれの顔が険しく暗いようなら、深く恥じなさい
  • かすかな灯りでも、灯りは灯り。灯りに向かっていけば間違いはないよ
  • やがて世に出る者を育てる意識をしっかりと持ちなされ
  • 食卓をわびしくするの楽しくするも母親次第
  • ハレの日にはかなう限りの贅沢をなさい
  • 何をすれば世の役に立つか、それを考え行うのが仕事です
  • ここというときは迅速に行動なさい
  • 闘う構えは己に対するもの。相手に対してはいつでも和やかになさい
  • お金も物も、この世での借り物と思えばよろしい
  • 人を信じられぬようになるより、人を信じて騙されなさい
  • 人の上に立つ以上は寛大に、そして自ら隙をつくりなされ
  • 世の中が陰気なら、上に立つ者は陽気になりなされ
  • 頭を垂れ腰を低うできる、本物の気高さと強さを身につけるのです
  • 厳寒の中で咲き誇る梅花のようでありなされ
  • 腹をくくりなされ。何度だって、腹をくくって覚悟を改めなさい
  • 雲に乗ったつもりでじたばた生きる自分を見てごらん。滑稽で可笑しくなるから
  • 希望を持ちなされ。命ある限りは希望を無くしてはなりませぬ
  • 強くなると穏やかになる

『女子の武士道』(致知出版社) http://www.chichi.co.jp/special/woman/
『女武士道ことはじめ』(LADY TOKYO) http://www.lady-tokyo.com/column/bushido_bk.html