NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

188,888km


教科書問題。


相も変わらず、対立の構図は変わらない。
各紙『社説』。


「検定発表―教科書はだれのものか」(朝日新聞
 → http://www.asahi.com/paper/editorial.html?iref=comtop_gnavi
教科書検定 戦後教育を否定するのか」(北海道新聞
 → http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/opinion/editorial/2-0025303.html


対する、「産経」「読売」陣営。


教科書検定 偏向是正を授業に生かせ」(産経新聞
 → http://www.sankei.com/column/news/150407/clm1504070002-n1.html
「中学教科書検定 歴史と領土への理解深めたい」(読売新聞)
 → http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20150406-OYT1T50118.html

 わが国の教科書の執筆者はインテリである。インテリなら朝日の読者で、朝日はなが年日教組の味方で、そして今は日教組育ちが大小の企業のデスクにいる。教科書会社も例外ではない。かくて日教組の申し子がさらなる申し子を育てようと、強制連行も大虐殺もあったと歴史の教科書に書いて、それを文部省のデスクが承認して次代の少年少女に教えつつあるのである。
 週刊誌の使命の一つは新聞をチェックするにある。戦前朝日は読者をミスリードして国を過った。今回もまた過る。これをきっかけに週刊誌は結束して朝日を包囲して応答するまで問うてはどうか。
(平成八年十一月十四日号)

── 山本夏彦(『死ぬの大好き』)