NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

朝日よ、

「【産経抄】統幕長の感想に『軽率』 朝日よ、何でもかんでも安倍政権批判に結びつけたくて仕方がないのか」(産経新聞
 → http://www.sankei.com/column/news/170527/clm1705270003-n1.html

 ちゃんちゃらおかしい。自衛隊トップの河野克俊統合幕僚長が23日、安倍晋三首相の憲法9条自衛隊を明記する提案について、「ありがたい」と述べたことが法に触れるとして、野党や一部メディアが騒いでいる件である。河野氏は、「一自衛官として申し上げるなら」とわざわざ断ってから個人的な感想を語ったにすぎない。

 「憲法という非常に高度な政治的問題なので、統幕長として申し上げるのは適当ではない」。河野氏はこうも前置きしていた。自衛隊法が、政治的行為を制限していることを踏まえた穏当な表明を心掛けたのだろう。

 当然、菅義偉官房長官は24日の記者会見で「個人の見解で、全く問題ない」との認識を示した。にもかかわらず、25日付の朝日新聞社説は「軽率すぎる」「軽はずみ」などと批判し、こう強調した。「河野氏は頻繁に(安倍晋三)首相と会い、軍事的な助言をする立場だ」。

 さらに26日付紙面では「統幕長発言 野党が批判」との見出しで大きく取り上げ、軍事ジャーナリストの「『安倍一強』体制だから不問にふされたと言える」とのコメントを掲載した。親が憎けりゃ子も憎いというが、何でもかんでも安倍政権批判に結びつけたくて仕方がないのか。

 25日の衆院憲法審査会では、自民党中谷元・前防衛相が「自衛官も国民で、言論の自由はある」と訴えた。一方、共産党の大平喜信氏は、公務員らの憲法尊重擁護の義務を定めた憲法99条違反だと主張した。

 そもそも自衛隊違憲と位置づける共産党が、自衛官の発言を憲法違反と言っても何を今さらであり、さておく。言葉狩り好きの朝日は、表現の自由を本当のところどの程度大切だと考えているのか。ずっと抱えてきた疑問が晴れない。

「(社説)河野統幕長 軽率すぎる改憲発言」(朝日新聞
 → http://www.asahi.com/articles/DA3S12954447.html?ref=editorial_backnumber


翁に曰く、

 朝日新聞はながく共産主義国の第五列に似た存在だった。第五列というのは国内にありながら敵勢力の味方をするものである。それなら朝日新聞はわが国の社会主義化を望むかというとそんなことは全くない。資本主義の権化である。朝日は昭和天皇を常に天皇と呼び捨てにしていたのに、逝去の日が近づくと陛下と書きだした。ついには崩御と書いた。最大級の敬語である。読売が崩御と書いてひとり朝日が書かないと読者を失うかと恐れたいきさつはいつぞや書いた。
 朝日の売物は昔から良心(的)と正義である。こんなことでだまされてはいけないとむかし私は「豆朝日新聞」の創刊を思いたった。

── 山本夏彦(『「豆朝日新聞」始末』)

朝日新聞と私の40年戦争

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