考える人
「野村克也:WBC監督『処世術があればなれた』 故・池田晶子さん新刊記念講演」(産經新聞)
→ http://mainichi.jp/enta/art/news/20081114mog00m050056000c.html
昨年死去した文筆家・池田晶子さんの新刊「人生は愉快だ」(毎日新聞社)の出版記念講演会が14日、東京都内で開かれ、プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスの野村克也監督が登壇。哲学エッセーの出版記念イベントらしく、野球から学んだ哲学を独特の言葉で語ったが、「(自分に)処世術があればWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の監督になれたのだが」とぼやき、集まった約300人の聴衆をわかせた。
同書は「14歳からの哲学−−考えるための教科書」(トランスビュー)や「14歳の君へ−−どう考えどう生きるか」(毎日新聞社)などで知られた池田さんの未発表原稿を中心に編まれた。生前、ほとんどテレビを見なかったという池田さんが唯一楽しみにしていたのが野村監督の試合後の「ぼやき」だったという。
講演で野村監督はテスト生から今日の地位まではいあがってきた来歴を語り、「長島がうらやましかった」「いつも弱いチームの監督だ」など池田さんも好んだぼやきを披露。一方で「いい仕事をすれば、見ている人は必ず見ている。自分が監督になれたのも野球評論家時代に、原稿や語りを評価してくれた方々がいたから」「人間は自己愛の生き物。ささいな一言が選手を動かす」と野球哲学を語った。
また先日、読売ジャイアンツの原辰徳監督の就任が決まったばかりのWBC監督人事について「王(監督)が断り星野(監督)が断り、次はおれかと思ったら、原(監督)だった」「(監督選考の際)トイレに行って帰ってきたら、原に決まっていた」と話し、自身が選ばれなかった理由を「処世術のなさ」と分析。WBC監督にとって大切なのは「イチローは天才だ。彼をどう操縦するかだ」と語った。
「人生は愉快だ」は税別1500円で11月10日から全国書店で発売中。
池田晶子さんが亡くなって1年半。
http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20070306
http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20070308
自ら考えて討死しなさい。病いと心中してみせなさい。それだけの覚悟がないのなら、ぐずぐず悩まず、つべこべ言わず、哲学など徹底的に無視しましょう。無視して力強く潔く生きてゆきましょう。きれい好きが昂じて、「考える」という無用の用を、それのみ取り分けてこの世のくさぐさから別にしておきたかった私の仕事、煎じ詰めれば、たったのこれだけ。これで、おしまい。
あとは各自で宜しくやって下さい。
『(池田晶子記念)わたくし、つまり Nobody賞』 http://www.nobody.or.jp/
『池田晶子 - Wikipedia』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%A0%E7%94%B0%E6%99%B6%E5%AD%90
- 作者: 池田晶子
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2008/11/08
- メディア: 単行本
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