NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

iQ

「トヨタの起爆剤? 超小型車『iQ』お披露目」(産経新聞)
 → http://sankei.jp.msn.com/economy/business/081015/biz0810151908007-n1.htm

 トヨタ自動車は15日、超小型車「iQ(アイキュー)」を11月20日に発売すると発表した。大人3人と子供1人が乗れ、4人乗り乗用車としては世界最小(全長2985ミリ)。ガソリン1リットル当たりの走行距離は23・0キロと低燃費で、安全面でも最新技術をふんだんに採り入れた。価格は軽自動車や従来の小型車と比べて高めの140万〜160万円に設定した。渡辺捷昭(かつあき)社長は「新しい顧客に新しい価値を見いだしてもらえる」と述べ、新カテゴリーに挑戦する姿勢を示した。欧州でも来年初に投入する予定だ。
 ガソリン高や都市部の交通渋滞、そして世界的な小型車シフト…。トヨタがiQの開発に乗り出した背景には、現在の自動車業界が抱える構造的な問題がある。こうした状況を打破する「起爆剤になってほしい」(渡辺社長)との切実な思いが込められているといえそうだ。
 iQは「世界のトヨタ」が緻密(ちみつ)な市場調査の結果をもとに開発、投入した従来のクルマと違い、渡辺社長が繰り返してきた「市場創造型」。つまり消費者に対して提案するタイプの商品である点も珍しい。トヨタがこうしたクルマを投入するのは、今や世界を席巻したハイブリッド専用車「プリウス」以来だ。
 安全面では追突の際の衝撃を和らげる「後方衝突用エアバッグ」を世界で初めて採用、エアバッグは全部で9個搭載している。排気量は1リットル。
 トヨタは超小型車について「欧州で必ずや受け入れられる」(木下光男副社長)とし、年間8万台の販売を見込む。欧州連合(EU)では自動車の二酸化炭素(CO2)排出で厳しい規制が導入される。都市部の道路も狭く、iQにとって好都合な条件がそろう。
 一方、日本には軽自動車が存在する。トヨタはiQのターゲットを「ライフスタイルにこだわりを持つ人」(開発責任者)として従来の軽自動車の購買層とは重複しないと説明する。しかし、日本での販売目標の3万台は、控えめな数字といえる。
 今回のトヨタの試みに対して業界内では、「こういう新しい提案が受け入れられなければ、自動車市場はもう駄目かもしれない」との弱気な声も聞かれる。iQは市場回復の“試金石”となるかもしれない。

「リッター23キロ、トヨタが超小型車『iQ』発表」(朝日新聞)
 → http://www.asahi.com/business/update/1015/NGY200810150012.html
「トヨタ:超小型車『iQ』11月発売 すき間も楽々駐車」(毎日新聞)
 → http://mainichi.jp/select/biz/news/20081016k0000m020087000c.html


軽より小さい自動車です。


『TOYOTA、新型車「iQ」を発売』(ニュースリリース) http://www.toyota.co.jp/jp/news/08/Oct/nt08_068.html
『クルマはここまで小さくなれる!「トヨタiQ」デビュー 』(webCG) http://www.webcg.net/WEBCG/news/n0000020040.html


『iQ』 http://toyota.jp/iq/