NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

ゼロ・エミッション

「日産、「リーフ」で「プリウス」「インサイト」追撃へ」(産經新聞
 → http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090802/biz0908022040005-n1.htm

 日産自動車は2日、横浜市に建設した新本社ビルの完成を祝うセレモニーで、平成22年度後半に日米欧で発売する電気自動車(EV)「リーフ」を公開した。環境対応車では、トヨタ自動車とホンダがハイブリッド車(HV)を一足早く投入して販売を伸ばしている。走行中に二酸化炭素(CO2)をまったく排出しないEVで、日産は巻き返しを図る考えだ。
 英語で「葉」を意味するリーフの走行距離は1回の充電で160キロ。この日会見したカルロス・ゴーン社長は、1800〜2千ccクラスの中型車と同程度の価格設定にすると明言した。
 トヨタとホンダが低価格戦略で投入したHV「プリウス」「インサイト」は、政府のエコカー減税の恩恵もあり、それぞれ順調な販売実績を上げている。エコカー開発で出遅れが指摘されていた日産は、EVを戦略商品と位置付ける。「EVは世界市場の10%、550万〜600万台が見込める」(ゴーン社長)との見通しを持っているからだ。ゴーン社長は、各国で排出ガスやCO2の規制がさらに強化されるとみている。高くなるハードルをクリアするために「EVが最も妥当」(ゴーン社長)と判断した。
  国内の量産タイプのEVは三菱自動車富士重工業に次いで3社目。現在EVは自治体、法人向けの販売に限定されており、大きな市場が立ち上がっているとは言い難い。こうしたなか三菱自は系列販売店で個人からの受注予約を開始、日産も初年度で国内5万台を生産し、日米欧の世界3極での販売に踏み切る。CO2を排出しないEVは次世代エコカーの本命といわれており、消費者の環境意識が高まるなかで有望視されている。
 会見でゴーン社長は日本、英国、ポルトガルなど、低利融資や減税措置、補助金などEVに対して優遇施策のある国で生産、販売していく方針を明らかにした。現段階でEVを普及させるためには、政府の支援が必要となるからだ。
 日本でも経済産業省が東京都や神奈川県、愛知県などのEV普及事業を21年度のモデル事業に選定。神奈川県は、現在23カ所ある急速充電できる公共のスタンドを来年までに100カ所に増やす計画だ。
 日産はEV普及に向けたこれら国内外の支援策を追い風にして、エコカーで先行するトヨタ、ホンダを追撃する構えだ。


『日産ゼロ・エミッションサイト|日産リーフ|コンセプト』 http://www.nissan-zeroemission.com/JP/LEAF/index.html