NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

いじめに就いて

前々回の『報道2001』より藤原正彦さんの言葉。

今はとにかく力をすべて否定していますよね。
しかし、私の父は弱い者がいじめられていたら力を用いても良いから必ず救え。と。
当然、力を使え、と。
こう言って暴力を肯定してくれました。本当にありがたいことを教えてくれた。
どんなことがあっても助けろと。見て見ぬふりをして通り過ぎるのは卑怯である。
私共の子供頃は、お前は卑怯者と言われたら、「お前は生きる価値がない」って言うのと同じくらい、
死ねって事ですから、絶対にそういうことを言われない為に、私はいじめを見たら必ず身を躍らせてそこに飛び込んでって救った。

で、今のいじめの問題は日本中の子供が卑怯者になってしまったってことです。
いじめる人といじめられる人ってのはこれは確率論的な問題でね、
昔も今もこれからも、永遠にあるんですね。無くなすことは出来ないんです。
しかし、今の子供たちはそれを見て見ぬふりをして通り過ぎているんですね、
ようするに誰も声を上げないんです、昔はいじめはあったけど、子供が自殺するなんてことろまではいかないんです。
必ずあるところで、「もうその辺でいいじゃないか」とか、「それ以上やったら卑怯だよ。」とか、「もう勘弁してやれよ。」とか、
誰かが必ず声を上げたんです。それで収束した訳なんです。
今は陰湿ないじめや卑怯ないじめがいつまででも続く、日本中の子供が卑怯になった。
ここが一番の問題でね、いじめた子とか、いじめらた子の問題ではないんです。

http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20070507