NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

中国からの贈り物(2)

先日の「金曜プレステージ芸術祭参加作品『泣きながら生きて』」(フジテレビ)より。

 → http://www.fujitv.co.jp/ichioshi06/061103nakinagara/index2.html

 → http://wwwz.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2006/06-341.html



丁尚彪(テイ・ショウヒョウ)さんの言葉。

 来日して数年間は、借金を返す為に一生懸命働きました。貧しい生活には慣れいています。スーパーで買い物する時も、安い物しか買いません。
 私の目標は、命を懸けて頑張って、娘を育てることです。リレーのバトンを持って、長い距離を、出来るだけ・・・、走れるだけ走って、最後に、そのバトンを娘に渡したいのです。

 私の役割は、全力をかけて皿を洗い、建築現場や工場で働き、清掃作業を行い、自分の力で、家族の運命を切り拓いていくことです。
 一生懸命に仕事をする・・・
 一生懸命に子供を育てる・・・
 私は、胸を張れるような人間になりたいのです。

 私の両親はとても貧乏で、母は、持も読めませんでした。私も、教育を受けていません。だから、子供を立派に育てたい。
 国家の代表者には、国を良くしていく責任があるように私には、親として、子供を育てる責任があります。
 この責任を果たす為、一生懸命に親は生きなければなりません。人には、命を懸けて頑張る精神が要るのだと思います。
 日本の皆さんは頑張っている。自分の国を発展させる為に、とても頑張っています。日本へ来た、私たち中国人は、この日本人の精神から学ぶことが重要です。


卑屈になることもなく、諦めず、黙々と自分のすべきことを為す、丁さん。
見習わなくては。


『中国からの贈り物』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20061103



15年前ここへ来た時、人生は、哀しいものだと思った。人間は、弱いものだと思った。

しかし、人生は捨てたものじゃない。

─― 丁 尚彪