NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

志を高く

「NHK プロフェッショナル 仕事の流儀 『ベストセラーはこうして生まれる 編集者:石原正康』」より。

 → http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/061012/index.html




ベストセラー編集者の石原正康さんと茂木健一郎さんの対話。


「その執念みたいなものはなんですかね。作家にしろ編集者にしろ、1つの本を創るのに。」

 やっぱり世の中に対して不満があるとかってこともあると思うんですよね。、
 で、本当に優れた文学作品ってのは、ぼくはやっぱり読んだ人間に問う者が多いと思うんですよね。「お前はその場所に居ていいのか?」「お前はそのままの生活でいいのか?」「出てけ!」みたいな感じの。


「そうすると、やっぱり文学ってのは潜在的には危険なものであるってことですよね。」

 危険なものです。防毒だし、人殺しみたいに酷いものだったりもするし.....。


「生物と毒の関係って、ぼくは非常に深いと思っているです。もともと地球上に酸素が現れた時ってそれはすごく毒だったんですけど、今我々は呼吸という形で酸素が無いと生きていけないし、実は毒って適度だったら薬にでもなるし。」

 編集者って作家とかと付き合う時に、どんな表現者に対してもそうだと思うんですけれど、志を高く持ってもらわないとダメなんですよ。何かを創ってもおう、って人には。で、その態度を自分としては持ち続けないといけないですし、志が高ければ言葉にやっぱり自信が出てきますから。そうすると世の中を変えられる力にもなってきますし。

「プロフェッショナルとは、」

 自分の言葉で仕事をすることって大事だと思うんですよね。借りてきた言葉じゃなくって。上手く行かない時に、裸になって自分の言葉で人に接して行く。それが出来ることがやっぱり、プロフェッショナルじゃないでしょうか。