セレンディピティ
茂木健一郎さんの壁を乗り越える為の逆境克服法。
きっかけ。
壁に直面して苦しんでいる人が一番求めているのは、それを乗り越えるための“きっかけ”なんだと思うんですね。どうしたらそれをつかむことが出来るのか。次はそれについて考えてみたいと思います。
「NHK プロフェッショナル 仕事の流儀 『ひるまず 壁に立ち向かえ:プロフェッショナルの逆境克服法』」より。
→ http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/060810/index.html
もともと壁にぶつかった時、自分1人で考えていても限界がありますよね。問題解決の“きっかけ”って、案外自分の外側から来ることが多いんですよ。
脳って、そもそも外側と色んなやり取りをしながら学習したり変わって行く臓器なんですよね。ですから、自分の頭だけで考えているんじゃなくてやっぱり外と色々やり取りをするということが大事なんですけれども、竹岡さんがすごいのはね、全く関係ない雑談から英語の教育法のヒントをつかんだっていうところにあるんですけど、これね、今脳科学で非常に注目されているキーワード、“セレンディピティ”ってことと関係しているんですよね。
“セレンディピティ”っていうのはね、“偶然の好運をつかむ能力”っていう風に考えられているんですけれどね。
(そいう能力があるんですか?)
(そういう“セレンディピティ”っていう能力はどうやったら持つことが出来るんですか?)
1つのポイントはね、竹岡さんがやっていたように、常に世界に対して質問を発していることが大事なんですよ。こういう問題だって、その答えが欲しいんだけどな、って思っていると、脳の中に隙間が出来ましてね、そこの隙間にちょうど合うやつが入ってきたときにパッとつかむことが出来るんですよね。
ですから脳は、もともと考えれば考えるほど活性化する臓器なんですけれど、更に自分だけで考えるんじゃなくて色んな人に会って、色んな物に接することで“セレンディピティ”を高めることが出来るんですね。
『セレンディピティ』(Wikipedia) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%94%E3%83%86%E3%82%A3
http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20060830
http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20060828
『茂木健一郎personal page』 http://www.qualia-manifesto.com/kenmogi.html
『茂木健一郎 クオリア日記』 http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/
『クオリア・マニフェスト』 http://www.qualia-manifesto.com/index.j.html
- 作者: 茂木健一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/04/15
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