NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

生物モーター

「細菌が回すモーター、超小型ロボット動力などに活用」(読売新聞)
 → http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060902i405.htm

 細菌を“駆動力”に使う微小なモーターの開発に、産業技術総合研究所、大阪市立大などのチームが成功した。

 微生物と無機材料を組み合わせた人工モーターの開発は初めてで、研究が進めば、埋め込み型医療機器や超小型ロボットなどのモーターとして活用できるという。米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

 動物細胞などに張り付いたまま滑るように動く細菌マイコプラズマ・モービレ(体長約1マイクロ・メートル)(マイクロは100万分の1)を活用。この細菌の表面にビタミンの一種を人工的に付け、ガラス製の回転体(直径20マイクロ・メートル)の一部にくっつけた。回転体にはたんぱく質が塗ってあり、これがビタミンと結合。実験では細菌を円形の溝に沿って動くように誘導した。

 細菌のエネルギー源として糖類を与えたところ、1分間に2〜4回回転した。

 産総研で研究した平塚祐一・東京大特任助手は「細菌は培養すれば数を増やすことができ、生物なので自己修復能力もある。回転力は微小電子機械システムのモーターより落ちるが、回転体にくっつく細菌の数を増やせば理論的にはパワーが上がる」と話している。


細菌に糖類を与えて働かせる生物モーター。
動物愛護団体はどう思うのか。。。