一日一言「貧乏に勝つ工夫」
十二月二十七日 貧乏に勝つ工夫
貧困になると、苦しまぎれの悪知恵が働いて、人をだまし、おどかし、いくつもの悪い策略を考えるものである。このときこそ貧しさに負けぬ工夫をすべきだ。つまり、貧乏神をおさえつけてふみ倒す気力を持つべきである。
貧乏の棒に我が身を縛られな
心くかしてふりまはすべし
おいどん、かく語りき。
すでに将来 安心なよか家に
金のある親もつやつもおる
おいどんには金もつ親も
将来 安心もヘチマもなか
ばってん
それでこそ男の生きがいが
あるとではなかろうか?
── 大山昇太(『男おいどん』)