2019-04-25 一日一言「徳川家宣公遺訓」 四月二十五日 徳川家宣公遺訓 寛文二年(西暦一六六二年)の今日、徳川家宣が生まれた。 一、心に愁なき時は悔なし。愁ある時は悔多し。 一、心に自慢ある時は人の善を知らず。自慢なき時は人の善を知る。 一、心に迷いある時は人を咎む。惑なき時は咎むる事なし。 一、心に賤しき時は願いやし。あらざれば願なし。 一、心に誠ある時は分を安んず。誠なき時は分を安んぜず。 草の葉のほどほどにおけ露の玉重きは落つる人の世の中 〈徳川家宣公遺訓の二〉 ── 新渡戸稲造(『一日一言』)