民主主義と大衆心理
BSフジ『プライムニュース』が興味深い。
http://www.bsfuji.tv/primenews/index.html
仕事が終わらないので録画で後で。
6月21日(火)
『民主主義と選挙の意味 舛添氏辞職と大衆心理 思想史界の論客に問う』
参議院議員選挙の公示を控えた日本は、いまだ“舛添劇場”の余韻に覆われている。
自らの痛みは遠ざけ、他者の瑕疵は徹底的にあげつらう。
可視化できる論点は注目を浴びるが、抽象的な課題は“スルー”。
参院選・都知事選と、政権選択ではない選挙が続く中、「民主主義」は今、どう機能しているのか。
新進の学者に、論点と打開の糸口を聞く。
ゲスト
片山杜秀 慶応義塾大学法学部教授
先崎彰容 日本大学危機管理学部教授
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民主主義政治の原理は、自分が独裁者になりたくないという心理に基づいているのではなく、他人を独裁者にしたくないという心理に基づいているのである。一口に言えば、その根本には他人に対する軽蔑と不信と警戒心とがある。
そうと気づいてもらえば、「正義の主張は犯罪と心得べし」という私の忠告は極く素直に受け入れられるだろう。愛の陰には色情があり、正義の陰には利己心がある。反省の篩(ふるい)にかければ、愛や正義の名に値するものはめったにないことになる。それがどういうわけか、今日の日本では、民主主義だけが篩(ふるい)の目を逃れ、ほとんど唯一の禁忌(タブー)にまで昇格してしまっている。敵も味方もそれを旗印にする。民主主義の名の下に暴力を犯し、あるいは暴力を犯してそれを肯定するために民主主義を口実にする。そうかと思うと、暴力は民主主義ではない、それに反するものだと言い、民主主義をもってそれを説伏(しゃくふく)しようとする。民主主義とはそれほど便利なものか。
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