確実な人生なんてない。
「おだやかな人生なんて、あるわけがないですよ」スナフキンが、ワクワクしながらいいました。
── スナフキン（『ムーミン谷の夏まつり』）
「確実な人生なんてない。不確実な将来を楽しむことにした7つの理由」（ライフハッカー［日本版］）
→ http://www.lifehacker.jp/2015/01/150116_explorer.html
来年自分が何をするかなんて、本当のところは分かりませんよね？ 成功するかどうかも、もちろん分かりません。会社を起業し、経営している人は、常に不確実なことと背中合わせです。次の支払いがいつなのか、今月の支出が正確にいくらなのか、明後日のディナーに何を食べるのか、このような疑問の答えが分からないと嫌な、私と同じタイプの人であれば、不確実なことだらけというのは最悪の状況です。
今年、将来に関してできるだけ確実な情報が欲しいという私の願望は、もろくも崩れ去りました。私たちは荷物をまとめ、猫と一緒に、20年以上も住んでいた我が家を後にして、シアトルエリアに引っ越すことを決めたのです。夫の仕事にとっては、その引越しはとても有意義なものなので、私はうれしかったのですが、知らないことに対する恐怖を思い出しました。
不確実なことを抱えながらどうやって生きていけばいいのでしょう？ 13の州を越え、3,000マイルの距離を移動しながら、この質問の答えをずっと考えていました。そして、思いついた答えがこれです。
1. 知っているつもりになっていても、本当は分からない
これまでの人生で、まったく予期していないことが起こったことは何回ありますか？ 家族の病気、新しい人間関係、突然のビジネスチャンスなど、唐突に、もしくは不意に直面して、予定を変更しなけばならなくなったことは、何度かあったのではないでしょうか。誰もが知っているはずです。予定通りにいかないことは多々あると。
2.誰にも確実なことは分からない
私は、差し押さえられている物件のオークションに行ったことがあります。「自分で調査していない物件をどうして入札できるんですか？」と聞かれたオークションリーダーは、「誰が入札するか誰にも分からないからです」と答えていました。全員が同じくらい情報を持っていない不確かな状況であれば、少なくとも条件は平等です。
3. すべてが予定通りだったら、誰もリスクを取らなくなる
未来について確実になればなるほど、人生や生活における不確実なことは少なくなります。そうすると、ずっと安全圏で遊んでいるようなものです。未来が分かり過ぎていると、チャンスやリスクを受け取らなくなってしまいます。
4. すべてが予定通りだったら、大きな夢を見なくなる
何が起こるかすべて分かっているというのは、本当に大変なことが起こらないという意味です。しかし、人生に驚くようなことが何も起こらないという意味でもあります。不確実な状態を受け入れるというのは、悪いことが起こるかもしれないというだけではありません。良いことも起こるかもしれないということです。
5. 自分が思っている以上にやればできる
会社が倒産しそうだとしたら、それはラッキーです。会社を立ち上げた起業家のような人たちは、まったく何もやらないよりも、色んな失敗をしている方が尊敬される時代です。失敗しても、手がつけられないほどひどいことになっても、計画を変更したり、調整したり、何か手を打つことはできます。現実には、失敗したまま終わる話はめったにありません。ですから、失敗しても恐れずに取り戻しましょう
6. 人生という旅は途中が大事
ちょうど数日前、私たちは古い農家を借りて引っ越しました。引っ越した家で初めてお風呂に入っていた時に（浴槽は私がどうしても欲しいと言ったものです）、長い目で見てこの家は自分たちにとって良い場所なのか、売りに出された時は買った方がいいかなど考えていました。私は、物語の結末がどうなるかすぐに知りたくなるのです。
それから、将来自分が死んだ時のことまで考えました。それが人生の結末です。物語のはじめや中盤が面白いというのに、どうしてそんなに慌てて先のことを考えるのですか？
7. 分からないことは...きっと楽しい！
あまり認めることはないのですが、私が人生のすべてを投げ打って引っ越すことに賛成した理由のひとつは、よく知らないアイデアが好きだという一面もあるからです。新しい土地でやり直すということは、古い習慣を捨てるということです。新しい土地を探検して、新しい可能性を楽しむということです。それも悪くないと思いませんか？
