NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

今年は9月8日

中秋の名月:今年は9月8日 38年ぶりの早さ」(毎日新聞
 → http://mainichi.jp/select/news/20140901k0000e040113000c.html

 古来、日本人が観月を楽しんできた「中秋の名月」。例年は9月中旬~10月初旬だが、今年は9月8日と、38年ぶりとなる早い時期に訪れる。まだ暑さも残るなか、秋の風情を楽しもうと、異例に早い十五夜イベントが、各地で企画されている。

 国立天文台(東京都三鷹市)によると、昨年の中秋の名月は、9月19日、2012年は30日だった。21世紀に入って最も早かった中秋の名月は03年の11日。9月8日となるのは1976年以来だ。その前は57年、さらに前は1900年にまでさかのぼるという。

 また、今年9月の満月は9日に迎え、少し欠けた「名月」となるのも特徴だ。天文学上、満月とは、地球から見て月と太陽が反対方向になる瞬間で、中秋の名月と決め方が異なるためだ。2001年以降の20年間に満月と一致するのは、昨年を含む7回にとどまっている。

 各地の行事も異例に早まっている。日本科学未来館(東京都江東区)は1日、「未来館でお月見!」を始めた。8日まで館内に展示する有機ELパネルを張った直径6メートルの球状ディスプレーに、月周回衛星「かぐや」の画像を映す。同館科学コミュニケーターの谷明洋さん(33)は「月見イベントは毎年恒例だが、こんなに早い時期に実施するのは初めて。月や宇宙に興味をもってもらうチャンス」と期待する。

 東京タワー(東京都港区)は8日夜、月明かりを引き立てるため、タワー上部を消灯し、下部を青色に輝かせる「ダイヤモンドヴェール」を実施する。

 嵯峨天皇ゆかりで観月の名所と知られる大覚寺京都市右京区)では6~8日の夜、境内の大沢池に映る月を楽しむ「観月の夕べ」を開く。【千葉紀和】


 【ことば】中秋の名月
 別名十五夜。旧暦8月15日の夜に出る月のこと。現在のグレゴリオ暦新暦)では9月7日~10月8日の間になる。旧暦では月の満ち欠け(周期は29.5日)を基に1カ月を決めるために、新暦との差が生じる。1年ごとに11日程度早まる一方で、旧暦で季節を調節する「うるう月」(およそ19年に7回)が挿入されると、大幅に後ろにずれる。