「朝鮮人はえらいよ」
「君朝鮮人はえらいよ、この国の歴史を見ても、その進歩したことは日本より遥以上であつた時代もある。この民族にしてこれしきの国を自ら経営出来ない理由はない。才能においては決してお互に劣ることはないのだ。然るに今日の有様になつたのは、人民が悪いのぢやなくて、政治が悪かつたのだ。国さへ治まれば、人民は量に於ても質に於ても不足はない」
巷では安重根で賑わっていますが。
伊藤博文は植民地支配なんか意図していなかったし、むしろ反対していたという事実を知る韓国人、日本人が少な過ぎるのはなぜか。
日本の多くのメディアもそれを言わないのは、なぜか。
産経抄より。
「【産経抄】100年たっても彼の国の政治は… 11月20日」(産経新聞)
→ http://sankei.jp.msn.com/life/news/131120/art13112003100001-n1.htm
世の中、便利になったもので、五千円札の肖像にもなった新渡戸稲造氏が、昭和初期に書いたエッセーを電子書籍で簡単に読めたのには驚いた。しかも無料じゃあ、神田の古本屋もたまったもんじゃない。
と、ブツブツ言いながら読んだのが「偉人群像」である。内外の偉人たちのあれこれをエピソードを交えて描いており、彼が実際に会って話をした同時代人の生き生きとした口跡が伝わってくる。
伊藤博文元首相(公爵)の巻は、ことに感慨深い。東京帝大で植民政策を講じていた新渡戸は、明治41年ごろ、初代韓国統監を務めていた伊藤に会うためソウルに渡った。「韓国併合」に難色を示す伊藤公をなんとか説得してほしい、と友人の官僚に頼まれたのである。
「朝鮮人だけでこの国を開くことが果たしてできましょうか」と勢い込んで日本人の大規模移住を説いた新渡戸に伊藤はこう諭したという。「君、朝鮮人は偉いよ。この民族にしてこれしきの国を自ら経営できない理由はない」と。
42年、統監を辞したばかりの伊藤博文は、ハルビン駅頭で安重根の凶弾に倒れた。歴史に「もし」はないが、併合に批判的だった彼が健在だったならば、その後の日韓関係はもっと違った風景になっていたはずである。そんな犯罪者をたたえる石碑をハルビン駅に建立しようという計画が、中韓両国で進んでいる。
父の朴正煕大統領を狙い、母を殺した文世光の像をソウル駅前に建てるのと同じ愚挙であることを娘の朴槿恵大統領はお気づきでない。新渡戸に伊藤はこうも語った。「(韓国が)今日の有様(ありさま)になったのは、人民が悪いのじゃなくて、政治が悪かったのだ」。100年たっても彼(か)の国の政治は、一向に改まっていないようである。
『偉人群像 - 新渡戸稲造 - Google Books』 http://books.google.co.jp/books/about/%E5%81%89%E4%BA%BA%E7%BE%A4%E5%83%8F.html?id=bhrKTwotqPgC&redir_esc=y
こんなにも朝鮮を思い案じていた伊藤博文が、今や、まるで悪の権化のように解釈されている現状がなんとも虚しくやりきれない。
韓国統監府の初代統監に就いた伊藤博文は、朝鮮の植民地化を意図していなかった事実をどれほどの日本人、コリア人が知っているか。台湾経営に当たった植民地政策の専門家、新渡戸稲造が伊藤博文に植民地政策案を出したところ、「これは要らない。日本は朝鮮植民地経営のようなことをやる気はない」と突き返されたと新渡戸自身が書き残しています。
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