今日は修理屋さん。
成り行き上、今日は修理屋さん。
だから、ぼくはメカニックじゃなくってドライバーだってば。
冷却水の循環は2系統あるようで、エンジン冷却のラジエターと暖房用のブロアモーターへのと。
ブロアに行くホースが破けているのが判明。
ブロア側を閉塞してのバイパス手術も考えたけれど、余計に手間がかかりそうなので、この際、全取っ替えだ。
ホースを新しいものと付け替えて、ハーネスの隙間をカテーテルの如く通して行き、だんだん楽しくなって来たところで日が暮れて、後は明日。
やっぱりメカニックになるかね。
このオートバイメンテナンスが、いかに完璧な理性的手順を踏んで行われるかを、誰もが理解しているわけではない。ほとんどの人は、これをある種の「こつ」であるとか、「機械好き」でやっていると思っている。確かにそれでいいのだが、「こつ」というのは大半が理性の作用に関係しているのだ。トラブルが生ずるほとんどの原因は、昔の無線技師が言った「端子間の短絡」にあり、頭を正しく使わないために起きる故障なのである。オートバイの持つあらゆる機能は、例外なく理性の法則に従っている。だからメンテナンス法の研究は、とりもなおさず合理性そのものの研究の縮図となるわけである。
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