一日一言
四月十九日 持ちつ持たれつ
この世の中は、すべての人々が働いていて維持されている。老いも若きも男も女もそれぞれの本分を尽くしているからこそ、世の中はうまく稼働している。それぞれの務めには上下や、貴いものや卑しいものがあっても、人間は持ちつもたれつの世の中で、位の高いのを誇らしげにするのは、位の低いのを恥じるのと同じで愚かなことである。位を自慢すれば卑しいものとなり、低いことに屈しなければその位は貴いものとなる。
薪とる山がつ(賤)なくば都なる
宿の煙もいかで立つべき
- 作者: 新渡戸稲造,岬龍一郎
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2008/10/29
- メディア: 新書
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めいめいが各自の独自なそして誠実な生活をもとめることが人生の目的でなくて、他の何物が人生の目的だろうか。