一日一言「無価の宝」
十二月十日 無価の宝
この世の中で、ことさら争ってまで手に入れるものははなはだ少ない。このうえなく貴いものは、争わずに手に入れるものである。太陽の光も月の光も花の美しさ、子供の笑顔、親の心、友だちのまこと、神のめぐみ、仏の加護はいたるところにあふれている。金を払って手にするものは、みな価値に限りがあるものばかりで、金で買えない、価値に限りのない、大きな宝を求めるべきである。
哀れなりたとへば思ふあらましを
かなへたりとて幾程の身ぞ
「かんじんなことは、目に見えない」と王子さまは、忘れないようにくりかえしました。
『星の王子さま公式ホームページ』 http://www.lepetitprince.co.jp/
- 作者:サン=テグジュペリ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1956/02/22
- メディア: 文庫