NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

あふれる本

部屋の片付け中。


本があふれてる.....。
まだまだある.....。


翁に曰く、、、

  • 本はあんなにあふれているが、本当はあふれてはいない。ただ棚をふさいで、見るべき本の邪魔をしているのである。
  • 人は本には金を惜しむ。
  • 本というものは、晩めしの献立と同じで、読んで消化してしまえばいいものである。記憶するには及ばないものである。何もかも記憶しようとするのは欲張りである。忘れまいとするのはケチである。
  • テレビと漫画が普及して、今後本は売れまいといわれる。私はひそかに喜んでいる。本は忽(たちま)ち百版売れない方がいい。売れなくなれば文字と書物は、本来の面目をとりもどすだろう。
  • (古本屋は)本たちの墓場だという。けれども、そこへ足を踏みいれれば、なん十年来、棚に立ちつくしていた本たちは、いっせいに振りむいて、まだ死んでいない表情を示すのである。そして私を無縁の書生と知れば、再びもとに復するけれど、たまには互いに求めいたとわかって、百年の歳月をとびこえることもあるのである。
  • 人生は短く本は多い。

── 山本夏彦(『何用あって月世界へ』)