NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

火星に水!

「火星に流れる水があるかも? NASAが新発見」(ギズモード)
 → http://www.gizmodo.jp/2011/08/water-on-mars.html

また少しだけ、スペースコロニーに近づいた...のかもしれません。

NASAの火星探査機Mars Reconnaissance Orbiterが、火星に流れる水が存在する可能性を発見しました。この発見は、将来的に火星に生命体が住むことができるかを考える材料として非常に有用です。火星では、氷はすでに発見されているのですが、生命が存在するためには氷でなく水が必要なのです。


NASAが発見した「流れる水」の証拠とされるものは、火星の複数の場所に現れる暗い色の線のようなものを捉えた画像です。それは幅50センチから5メートルほど、長さ数百メートルほどで、場所によっては1000本以上も見られます。観測は3年にわたって行われましたが、その線のようなものは晩春から夏の間に見られ、冬には見えなくなるという周期性がありました。以下は、線が見えない時期の画像です。
f:id:nakamoto_h:20110811011035j:image

以下は、同じ場所で線状のもの(矢印で示されています)が現れたときのものです。
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NASAによれば、この線状のものの存在は、火星に流れる海水が存在すると考えることで説明できます。なぜ海水かというと、火星は地球よりも温度が低いので、水が液体で存在しうるためには塩分を含んでいる海水と考える方が合理的だからです。

以下、NASAによる説明です。

画像では、赤道に面する坂で晩春から早秋の時期に、流れが長く濃くなるのがわかります。この季節周期性、緯度の分布、明度の変化からすると、揮発性物質が存在することが考えられますが、揮発性物質そのものを直接検知したわけではありません。二酸化炭素が凍るには温度が高すぎ、また一部の場所では純粋な水が凍るよりは低すぎます。

このように、流れる水自体がはっきり確認されたとは言えませんし、水の発生源などは不明なままです。でも今回の発見によって、いつか人類が降り立つ先としての火星がさらに重要になったようです。