NAKAMOTO PERSONAL

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『のぼうの城』

「『のぼうの城』公開延期 城水攻め場面『被災者配慮』」(朝日新聞)
 → http://www.asahi.com/national/update/0422/TKY201104220638.html

 埼玉県行田市の忍(おし)城を舞台にしたベストセラー小説が原作の映画「のぼうの城」の公開予定が、今年9月から1年ほど先延ばしされることになった。城の「水攻め」シーンがあり、「東日本大震災の被災者らの心情に配慮した」という。ただ、地元では、全国にアピールするチャンスと映画公開に期待を寄せていただけに、戸惑いもあるようだ。

 映画は野村萬斎さん主演で、9月17日に公開予定だった。製作・配給会社が22日、「水攻めの表現は時節柄ふさわしくない」として延期を発表した。新たな公開時期は2012年秋を予定している。

 行田市では、映画公開にあわせて、特別試写会や市郷土博物館での企画展などを検討していた。B級グルメの「第1回関東B―1グランプリ」など9月はイベントが目白押しで、「相乗効果で街おこしを加速して行田を全国区に」と盛り上がっていた矢先の決定だけに、担当者もやや戸惑い気味。「理由は分かる。来年に向けて、じっくり準備を進めます」と言葉少なだ。

 県も映画公開までを目途にスマートフォンを活用した同市の観光情報や「のぼうの城」の映画情報を提供する新しいサービスを展開中。今回の公開延期で今後の対応を検討するという。

 映画は、大軍を率いた豊臣方による水攻めにも耐えたという史実をもとにした和田竜さんの小説が原作。

『映画「のぼうの城」オフィシャルサイト』 http://nobou-movie.jp/
のぼうの城|小学館』 http://www.shogakukan.co.jp/nobou/
のぼうの城 - Wikipedia』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AE%E3%81%BC%E3%81%86%E3%81%AE%E5%9F%8E


楽しみにしていただけに、ちょっと残念。



のぼうの城

のぼうの城


「武ある者が武なき者を足蹴にし、才ある者が才なき者の鼻面をいいように引き回す。これが人の世か。ならばわしはいやじゃ。わしだけはいやじゃ」強き者が強きを呼んで果てしなく強さを増していく一方で、弱き者は際限なく虐げられ、踏みつけにされ、一片の誇りを持つことさえも許されない。小才のきく者だけがくるくると回る頭でうまく立ち回り、人がましい顔で幅をきかす。ならば無能で、人が良く、愚直なだけが取り柄の者は、踏み台となったまま死ねというのか。「それが世の習いと申すなら、このわしは許さん」

──『のぼうの城