NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

倒閣運動が起こる前に.....

「【産経抄】11月7日」より
 → http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101107/crm1011070301002-n1.htm

 開いた口がふさがらないとはこのことだ。尖閣沖の中国漁船衝突事件を撮影したビデオ映像流出の感想を記者から聞かれた民主党幹部は、「倒閣運動だろう」と怒りに満ちた口調で口走ったというのだ。
 政治主導を掲げる民主党は、自民党と「癒着」していた霞が関の役人たちの言うことを聞かないのを美徳としてきた。これを逆恨みした一部の公務員が民主党政権を打倒しようとビデオ映像を流出させた、と言いたいのだろうが、こうした事態を招いた自らのミスや愚行への反省がまるでない。
 尖閣ビデオにしてもさっさと公開しておけば、こんな大騒動にはならなかった。菅直人首相や仙谷由人官房長官らは、非公開にすることで中国に配慮したつもりだったのだろうが、そんな程度で恩義を感じるような相手ではない。
 案の定、中国外務省は「日本の行為自体が違法であり、ビデオ映像でこうした事実の真相は変えることはできない」との談話を出した。不正常な形で映像が明るみに出たために、海千山千の相手につけいるすきを与えただけだ。
 北朝鮮の影響下にある朝鮮学校へも高校無償化を適用する方針を文部科学省が決めたが、これまた大愚行のひとつだ。世界広しといえども、住んでいる国の歴史や政策をあしざまに教えている外国人学校に自国民の税金をつぎこむ政府など聞いたためしがない。
 きっと菅さんは、まっとうな日本人には厳しく、日本に厳しく当たる外国には優しい政権を目指しているのだろう。「右の頬(ほお)をぶたれれば、左の頬を差し出せ」と教えたイエス・キリストになったつもりかもしれぬが、国民にはいい迷惑だ。本当の倒閣運動が起こる前に身を引かれるようお勧めしたい。