金の魔力
「17歳で約3億円を宝くじで当てた男性、金銭に関する苦労が絶えず29歳の若さで孤独死」(GIGAZINE)
→ http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100108_lottery_miserable/
「禍福は糾(あざな)える縄の如し」という言葉もあるように、災いと福はより合わせた縄のように交互に訪れることがありますが、17歳で突然大金を手に入れることになった男性が、その後の人生で金銭に関する苦労を背負い込むことになり、29歳の若さで孤独死したそうです。
詳細は以下から。
イギリスジンのStuart Donnellyさんは1997年に2500万ポンド(約37億円)のくじの当選者となりました。同じくじの当選者は12人いたため、約3億円が分配されることになりました。
薬学部を志しながら薬局のバイトで週60ポンド(約9000円)を稼ぎ、公営の団地で暮らしていたStuartさんですが、くじに当選すると薬学の道を捨て、友達とタイに行って好きなサッカーチームの試合を高額の席で見たりしていたそうです。
また、離婚した母のために9万ポンド(約1300万円)の家を購入したり、小児麻痺の父親を世話するために別荘も購入。遺伝子障害の治療中の弟がいた病院には、1万5000ポンド(約200万円)の寄付もしたとのこと。
しかし、若いながらも大金を手にしたStuartさんには、お金に関わる苦労も多かったそうで、おこぼれにあずかろうとしたのか家の周りにはキャンプをする人も出現。くじに当選した2年後に父親と死別したStuartさんは別荘で世間と断絶するような生活を送り、母親からの電話にもほとんど出ず、参加していたソーシャル・ネットワーキング・サービスのBeboによると、睡眠、テレビ、音楽鑑賞、インターネットなど基本的に家から出なくてもできることで過ごしていたようです。ただ、Beboにも旧友と称する人から「Stuart、僕を覚えているかな。まだ当選金は残ってる?」といったコメントが投稿されたりしていたとのこと。
Stuartさんは健康上の問題を抱えていたそうで、年齢は若いものの不審な死に方ではなかったとのこと。しかし死因となった病気が確認できなかったため、検視で死因が調査される予定になっています。
彼らの方が賢明なのかも知れない。
「3億円の宝くじが当たった男性が受け取りを拒否」(GIGAZINE)
→ http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20070921_refuse_lottery/
「2.6億円の宝くじを当てた男がなぜかマクドナルドに再就職」(GIGAZINE)
→ http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080327_lottery_winner_work_mcdonald/