2009-07-25 一日一言 七月二十五日 人の誇り 他人のことを何かにつけて悪いように噂をすることはきわめて無責任なことである。人の顔かたちが醜いと悪口を言っても、直すことができない。人の着ているものが似合わないと罵っても、その人にその衣装のデザインをとりかえる力はない。その人の生いたちや境遇を知ったた、自分が恥じるところがある。自分が謗(そし)れば、人も自分を謗るものであることを心得るべきである。 我人をそしるにつけて人もまた 我をそしると兼ねて心得 ── 新渡戸稲造『一日一言』