NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

偽装五輪

「開会式の足跡花火…実はCGの合成映像でした」(読売新聞)
 → http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2008/news/topic/news/20080812-OYT1T00477.htm

 8日に行われた開会式の際にテレビで放映された、北京市内の上空を歩く、花火で描かれた巨大な足形「歴史の足跡」は、実はコンピューターグラフィックス(CG)による合成映像だったことが分かった。

 「歴史の足跡」は、北京五輪が29回目の夏季五輪に当たることから、歴史の巨人(=五輪)が北京に到着したことを表現。足跡の形を打ち上げ花火で作り上げ、天安門広場からスタートして29歩目にメーン会場の国家体育場(愛称・鳥の巣)に到着する演出だった。

 映像は開会式の冒頭で55秒間流されたが、最後に「鳥の巣」から打ち上げられたもの以外はすべてコンピューターによる映像だった。花火は各地で実際に打ち上げられていたが、映像自体は約1年間かけて製作された合成映像だった。

 規制で上空からの撮影ができないための演出で、当日夜のスモッグでかすんだ状況を忠実に表現するために気象台に助言を求め、上空からヘリコプターで撮影したように見せるためにカメラを微妙に振動させる処理もしていた、という。

 12日の記者会見で、この件について聞かれた北京五輪組織委の王偉・執行副会長は「あの日は天気があまり良くなかったので、そうだったかもしれない」と、CGであることを事実上認めた。

 英紙「デイリー・テレグラフ」によると、この映像は北京五輪放送機構(BOB)が作製したという。


「開会式「微笑みの天使」は口パク、容姿でふるいに非難続出」(読売新聞)
 → http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2008/news/topic/news/20080813-OYT1T00657.htm?from=nwla

 中国紙「信息時報」(電子版)などは13日、北京五輪開会式で、入場する中国国旗を9歳の少女が革命歌を歌って迎えたシーンについて、少女は実際には「口パク」をし、世界に流れた歌声は別の少女(7)のものだったと報じた。


 会場にいたのは北京市の小学3年生、林妙可さん。荘重な場面を演出したお下げ髪の愛らしい顔立ちと可憐な歌声は、世界中で感動を呼び、中国国内では人気爆発。「微笑みの天使」と呼ばれるようになった。

 ところが、開会式の音楽担当責任者が国内メディアに「歌声は別人」と明かした。歌ったのは同市の小学1年生、楊沛宜さんだった。「林さんは、容姿は抜群」、「楊さんは、歌声は抜群」という理由で、2人を組み合わせたという。

 責任者は「全国の観衆は理解してくれると思う。国家の利益のためにやったことだ」と話した。

 しかし、インターネット掲示板などでは、子供に「口パク」をさせたことや、容姿で子供をふるいにかけたことへの非難が続出した。開会式に出られなかった楊さんは中国メディアの取材に、「自分の声が流れただけで満足です」と答えているという。

「少女の歌も“口パク” 五輪開会式、花火に続き」(47NEWS)
 → http://www.47news.jp/CN/200808/CN2008081201000883.html
「北京五輪開会式 一部がCG映像、歌を歌った少女も『口パク』 中国国内でも批判の声」(FNN)
 → http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00138574.html
「【伊藤正の北京奥運考】偽善のマナーは続かない」(産経新聞)
 → http://sankei.jp.msn.com/world/china/080812/chn0808121957008-n1.htm
「五輪支給ラジオ、シールはがすと“ゆうこりん”」(産経新聞)
 → http://sankei.jp.msn.com/world/china/080813/chn0808130814002-n1.htm