運慶
「運慶の仏像、18日にNYで競売へ」(朝日新聞)
→ http://www.asahi.com/culture/update/0307/TKY200803070041.html
鎌倉時代初期に活躍した仏師運慶(?〜1223)の作とみられる大日如来像が、18日にニューヨークで開かれる競売会社クリスティーズのオークションに出品される。落札予想価格は150万〜200万ドル(1億6000万〜2億1000万円)。輸出できない重要文化財などに指定されていないため、海外のコレクターが落札した場合、国外に流出する可能性が高い。「流出回避策」を求める署名も集まるなど、注目を集めている。
仏像はヒノキ製、高さ66.1センチで、関東地方のコレクターが所有。栃木県足利市の古寺にあったとされるが、存在は確認されていなかった。04年に東京国立博物館が作風などから運慶工房の作と認定。昨年まで同館に寄託され公開もされた。文化財保護法では国宝と重要文化財は輸出できない。所有者から文化庁に、指定物件かどうかの確認があり、売却の動きが判明。同庁が買い取りを持ちかけたが、金額的な折り合いがつかなかったという。
同庁によると、運慶作とみられる国宝・重要文化財は12件26点ある。今回の仏像は、質は非常に高いが、現段階では伝来についてはっきりしない点もあり、指定には至っていなかったという。
こうした動きに、足利市文化財専門委員会を中心とする有志が、海外流出などを防ぐ対策を求める文科相あての署名1万2826人分を集め、5日に文化庁に提出した。
クリスティーズ日本・韓国美術部門長の山口桂さんは、今回の予想価格は、海外で競売にかけられる日本美術品としては最高額ではないかという。
文化庁の山崎秀保・美術学芸課長は、「オークションの情報を収集するなど努力している。国内の美術館や個人が落札すれば流出は防げるので、動向に注目している」と話している。
『運慶 - Wikipedia』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8B%E6%85%B6
『大日如来 - Wikipedia』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%97%A5%E5%A6%82%E6%9D%A5
運慶 仏像彫刻の革命 (とんぼの本―やさしい仏像の見方シリーズ)
- 作者: 西村公朝,熊田由美子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1997/01
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
- 作者: 錦和煕
- 出版社/メーカー: 新風舎
- 発売日: 2007/05/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る