NAKAMOTO PERSONAL

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-5.1㎜

「地球は5ミリ小さかった! 精密測定で判明 」(産経新聞)
 → http://www.sankei.co.jp/culture/kagaku/070805/kgk070805000.htm

 地球の大きさを精密に測定すると、赤道の直径が従来より約5.1ミリ小さいことが分かった。情報通信研究機構国土地理院などが参加する国際機関が4日までに、電波望遠鏡や衛星利用測位システム(GPS)衛星などのデータを総合的に解析した成果を、「国際地球基準座標系(ITRF)」の最新版として3年ぶりに公表した。

 同機構鹿島宇宙技術センター(茨城県鹿嶋市)の小山泰弘サブリーダーによると、地球の温暖化で南極の氷床などが解け、海面がどの程度上昇するかは、ミリ単位の議論が行われており、解析成果は正確な予測の基盤になるという。

 地球は完全な球ではなく、北極・南極方向に比べて赤道方向が膨らんでいる。海陸の地形による凹凸や潮の干満による変動もあるが、一般的には赤道の直径が1万2756・274キロの「楕円(だえん)体」とされている。

 しかし、正確な地図を作ったり、大陸プレートの移動や地盤の隆起・沈下などを解明したりするには、地球の形を3次元座標上で精密に決める必要がある。このためITRFが1989年から公表され、精度の改善が重ねられており、国土地理院が作製する日本国内の地図も、2002年の測量法改正以降、ITRFに基づく「世界測地系」を基準にしている。

 データの中心は、「超長基線電波干渉計(VLBI)」と呼ばれるシステム。鹿島宇宙技術センターにある直径34メートルの電波望遠鏡など、世界各地の電波望遠鏡が最大で十数基連携し、特定の天体を同時観測すると、電波が届く時刻のわずかな差から、各望遠鏡の正確な位置が分かる。

 GPS衛星で決めた地球の重心を原点として、VLBIによる測定を積み重ねて決めた最新の三次元座標に基づき、赤道直径を計算すると、従来より約5・1ミリ小さいという結果になった。

 ITRFの最新版には、17カ国の約70基の電波望遠鏡が協力。日本からは、国土地理院の茨城県つくば市国立天文台の岩手県奥州市国立極地研究所の南極・昭和基地にある電波望遠鏡も参加した。


『地球 - Wikipedia』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%90%83