NAKAMOTO PERSONAL

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ダイオキシン

ダイオキシン類似物質、たばこの煙に“たっぷり”」(読売新聞)
 → http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060727i205.htm

 たばこの煙に、ダイオキシンに似た毒性を持つ化学物質が大量に含まれている可能性が高いことを、北村正敬・山梨大教授らが突き止め、米医学専門誌に発表した。喫煙者は肺がんなど健康を損ねるリスクが高いが、このダイオキシン類似物質の作用が、リスクを高める要因のひとつと考えられるという。

 ダイオキシンは、細胞内の特殊なセンサー(受容体たんぱく質)に結合してそれを活性化させることで、がんや免疫異常などを引き起こす。同じ受容体を活性化させる力があれば、ダイオキシン以外の化学物質でも似た毒性を発揮する。

 国が定めたダイオキシンの耐容1日摂取量は、体重60キロの人で240ピコ・グラム(ピコは1兆分の1)だが、換算値ではたばこ1本の煙で、18・5〜51・2ナノ・グラム(ナノは10億分の1)と100〜200倍にのぼり、ダイオキシンと類似した毒性を持つ化学物質が大量に含まれることを示した。


ダイオキシン』(Wikipedia) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%B3
『タバコ』(Wikipedia) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9F%E3%81%B0%E3%81%93



「喫煙(Wikipedia)」より。
 → http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%96%AB%E7%85%99

タバコと健康
タバコに関する害に関しては、広く研究が進んでいる。なお此処で述べる健康は、WHOが定義する所によるそれを示す。

タバコの煙は様々な発ガン性物質・発ガン促進物質・心臓血管/呼吸器毒性物質を含有するため、「喫煙は百害あって一利なし」とまで言われている。また、これらの有害物質は主流煙より副流煙に多く含まれるため受動喫煙被害が社会問題化している。

一方、タバコは身体的な健康被害を及ぼすだけでなく、ニコチン依存症を代表とする精神疾患(ICD-10 F17)をもたらす。

ニコチンは中毒性・依存性があり、これは麻薬と同等とする意見も見られる(ただし一概に麻薬といっても様々な種類があり、その効果も一様では無いため、このような表現は余り公正とは言いがたい)。これは摂取により過剰な交感神経興奮後のフィードバックによる離脱症状と呼ばれる神経抑制作用を引き起こす。


タバコ煙の成分
タバコの煙にはどのくらいの化学物質(化学の研究対象とされる物質)が含まれているのか。アメリカ化学会によれば、化学物質の総数は約40000種類。そのうちタバコの煙に含まれるものは3800種ほどで、動物にがんを作るのものはベンツピレンをはじめとする43種類。約200種は有害物質とされる。

主なタバコ煙の成分:

アンモニア
一酸化炭素
タール
二酸化炭素
ニコチン
窒素酸化物
フェノール類
主な発癌物質:

ベンゾピレン
ジメチルニトロソアミン
メチルエチルニトロソアミン
ジエチルニトロソアミン
N-ニトロソノルニコチン
4-(N-メチル-N-ニトロソアミノ)-1-(3-ピリジル)-1-ブタノン
ニトロソピロリジン
キノリン
メチルキノリン類
ヒドラジン
2-ナフチルアミン
4-アミノビフェニール
O-トルイジン


喫煙が引き起こす疾患
多量・長期間の喫煙嗜好は喫煙者及び周辺者の健康に害を及ぼす。疫学的に喫煙が主原因と言えるものには、

がん 肺がん、喉頭がん、咽頭がん、食道がん、膀胱がんなど
呼吸器系 慢性気管支炎、肺気腫COPD)、気管支喘息など
循環器系 狭心症心筋梗塞、動脈硬化、動脈瘤、閉塞性血栓性血管炎など
その他 脳血栓、歯周病、などがある。


喫煙依存症
ニコチンの代謝産物であるコチニンが向精神物質となるのは神経伝達物質であるアセチルコリンに分子構造が似ているからであり、脳内のレセプターが増える。常時ニコチン摂取を求めるようになってしまう喫煙依存も、社会問題と平行して、健康面での問題を深く考える必要がある。

常に一定量のニコチンが血液中に存在しないと、精神的安定を保てなくなるという結果をもたらす場合があり、喫煙依存すればするほどニコチン欠乏による精神的な不安感が強まり、ますます喫煙依存を深めていくことになる。

近年の調査では未成年者の喫煙において、成人よりも遥かに少ない量で喫煙依存症状を起こすことが知られ、従来のような未成年者喫煙に対しての処罰以前に、禁煙外来などを受診して、喫煙依存を治療させる方が先だとする医療関係者も多い。

ある調査では、50〜60才で煙草を吸い始めても寿命にはそれほど影響しないが、若いうちから吸い始めた場合は深刻な影響を及ぼすという結果が出ている。

また中央社会保険医療協議会(中医協)は、喫煙依存症を正式な疾患と認知し、病院での禁煙治療は06年4月の保険適用実施となった。


発癌性以外のタバコの健康被害
ニコチンは血管を収縮させ血流を減少させる。また一酸化炭素はヘモグロビンと酸素よりも結合しやすく体への酸素供給を妨害する。ゆえに喫煙は運動能力を低下せることになるので特にスポーツ選手にとっては喫煙は自殺行為ともいえる。

※陸上や水泳、サッカーなどのスポーツ選手で喫煙者は寡聞にして聞かないものの、次のような例外がある。
プロ野球選手、特に外国人選手では、試合中に噛みタバコを噛んでいる場合が多い。
プロゴルファーには尾崎将司、丸山茂樹など喫煙者が多いといわれ、試合中にタバコを吸う場面がテレビ中継で映し出されることもある。
なお非喫煙者が喫煙者と短時間同席するだけでも、頭痛、のどの不快感、吐き気、化学物質過敏症を発症するのは健康被害の一例である。