努力が無駄になった時、運は開ける。
一昨日のNHK『知るを楽しむ 人生の歩き方 「萩本欽一 ダメな奴なんていない」』より。
→ http://www.nhk.or.jp/shiruraku/200607/wednesday.html
さすがに一世を風靡した一流のコメディアンは違う。
逆説的な言い回しにも知的なユーモアがあります。
夢ってのはね、自分がこうなりたいってんでは夢は実現しない。誰かとこうなりたいって言った時はなる。
例えばね、簡単なこと言うと、野球で大選手になって母ちゃんにでっけぇ家に住ましてやりたいって言ったら良い選手になる。夢って実現する。野球の選手になって契約金貰ってね、絶対外車のでっかいの買うんだって言った奴は成功しない。・・・だからね上手く行った時に2人で泣けるってのがある。だから、1人で頑張ると1人でやったーっても泣けないんですよね。だから泣ける相手が...。
人がみんな運を持って来てくれた。よく、運ってつかむものだとか向こうからやって来るとか...、努力してもね、そっから運は生まれないですね。逆にね、努力してるとね、神様寄って来ないみたい。努力が無駄になった時に、運が来るって感じ。つまり、どういうことかって言うと、例えば数学が得意だってあるじゃないですか、それ一生懸命勉強して、行ったらそれで落っこっちゃって、こんなに努力したのに落っこっちゃって、あぁ俺ダメだぁってんで、数学得意じゃない学校に行った時に、そこに居た友達が良い奴で、そいつと仕事して成功したとか...。だから努力が無駄になってるみたいなね...。そんな気がしますね。
努力が必要ないのではないと思う。努力して、その努力が無駄になった時、初めて努力が実る。
逆説的ではあるが、わかる気がする。
もっとも、悲壮感を漂わせながら、努力しても運はやって来ないであろうし。笑い飛ばすくらいのユーモアも必要なのかも知れない。
楽しみが増えた。
来週も見よ。
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