地球型惑星発見
「海王星並みの系外惑星系をESOが発見」(朝日新聞)
→ http://www.asahi.com/science/news/TKY200605180389.html
欧州南天天文台(ESO)は、海王星並みの質量しかない三つの惑星が回っている惑星系を太陽系外で発見したと、18日付の英科学誌ネイチャーに発表した。最も外側の惑星には生物が生息できる環境が整っている可能性があるという。
惑星は地球から41光年離れ、太陽よりわずかに質量が少ないHD69830と呼ばれる恒星の周りを回っている。ヨーロッパの研究者チームが南米・チリにあるESOの高性能望遠鏡を使い、2年以上観測を続けて発見した。
三つは、いずれも地球の10〜18倍の質量と見積もられた。最も外側の惑星は岩と氷ででき、質量の大きいガスで包まれていると見られ、生物がいる条件である液体の水が存在する可能性があるという。
新しい世界を探るとき、科学者はそこに何があってもおかしくないと考える。見つかるものが初めからわかっているなら、わざわざ出かけてゆくことはない。これから人類が火星をはじめ近隣の魅力的な世界へ向かえば、思いもよらぬものに──神話的と言えるものにさえ──出会うかもしれない。