NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

「朝日vs産経」

朝日と産経の教科書論争が激化しております.....。



『産経社説 こちらこそ驚いた』(朝日新聞4/8『社説』)
 → http://www.asahi.com/paper/editorial20050408.html

 産経社説は、こう主張している。

 「(6日の)朝日新聞社説は、新しい歴史教科書をつくる会のメンバーらが執筆した扶桑社の歴史・公民教科書だけを取り上げ、……『バランスを欠いている』などと批判している」「1社だけを狙い撃ちするような社説は、教育委員に不必要な予断を与えかねない」

 朝日新聞はこれまで「検定はできるだけ控えめにすべきだ」「教科書は多様な方がよい」と主張してきた。その考えはいまも変わらない。

 それでも、「つくる会」の歴史教科書を取り上げて批判したのは、やはり教室で使うにはふさわしくない、と考えざるをえなかったからだ。

 戦後の日本は、戦争や植民地支配でアジアと日本の民衆に大きな犠牲を強いたことを反省して出発したはずである。過去にきちんと向き合い、そのうえで周りの国々と未来を志向した関係を築いていく。それが日本のあるべき姿だろう。

 「つくる会」の教科書は、子どもたちが日本に誇りを持てるようにしたいと願う余りだろうが、歴史の光の面を強調しすぎて、影の面をおざなりにしている。その落差が他社の教科書に比べて際立ち、バランスを欠いているのだ。


『朝日社説 本質そらしてはいけない』(産経新聞4/9『社説』)
 → http://www.sankei.co.jp/news/050409/morning/editoria.htm

 朝日新聞の八日付社説「こちらこそ驚いた」には、重ねて驚かされた。例によって論点をすり替え、疑問に答えていないからだ。

 この問題は、朝日が六日付社説「こんな教科書でいいのか」で、検定に合格した八社の中学歴史・公民教科書の中から、新しい歴史教科書をつくる会のメンバーらが執筆した扶桑社の教科書だけを取り上げ、集中的に批判したことから始まった。産経は七日付主張「驚かされた朝日新聞社説」で、「特定の教科書を排除し、自由な言論を封殺する」と朝日を批判した。

 これに対し、八日付朝日社説は「検定はできるだけ控えめにすべきだ」「教科書は多様な方がよい」としたうえで、「それでも、『つくる会』の歴史教科書を取り上げて批判したのは、やはり教室で使うにはふさわしくない、と考えざるをえなかったからだ」と従来の主張を繰り返した。

 多様な教科書が必要だとすることと、特定教科書を排除することは矛盾する。朝日はいつから二重基準を持つようになったのか。

産経新聞・社説
『中学教科書 記述の是正はまだ不十分』(4/6) http://www.sankei.co.jp/news/050406/morning/editoria.htm
『教科書問題 驚かされた朝日新聞社説』(4/7) http://www.sankei.co.jp/news/050407/morning/editoria.htm


朝日新聞・社説
『「つくる会」 こんな教科書でいいのか』(4/6) http://www.asahi.com/paper/editorial20050406.html
『産経社説 こちらこそ驚いた』(4/7) http://www.asahi.com/paper/editorial20050408.html