「満開の下」
北海道の桜はまだまだ先ですが.....。
「桜満開:東京・上野公園に25万人超 各地の名所にぎわう」(毎日新聞)
→ http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/photojournal/news/20050410k0000m040069000c.html
「夜桜にぎわう 東京・靖国神社」(産経新聞)
→ http://www.sankei.co.jp/news/050409/sha027.htm
「ポカポカ陽気で桜満開、花見の宴も大にぎわい」(読売新聞)
→ http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050408ic25.htm
桜の花が咲くと人々は酒をぶらさげたり団子をたべて花の下を歩いて絶景だの春ランマンだのと浮かれて陽気になりますが、これは嘘です。なぜ嘘かと申しますと、桜の花の下へ人がより集まって酔っ払ってゲロを吐いて喧嘩して、これは江戸時代からの話で、大昔は桜の花の下は恐ろしいと思っても、絶景だなどとは誰も思いませんでした。近頃は桜の花の下といえば人間がより集まって酒をのんで喧嘩してますから陽気でにぎやかだと思いこんでいますが、桜の花の下から人間を取り去ると恐ろしい景色になりますので、能にも、さる母親が愛児を人さらいにさらわれて子供探して発狂して桜の花の満開の林の下へ来かかり、見渡す花びらの陰に子供の幻を描いて狂い死にして花びらに埋まってしまう(このところ小生の蛇足)という話もあり、桜の林の花の下に姿がなければ恐ろしいばかりです。(『桜の森の満開の下』)
『列島桜中継』 http://www.fuji-network.com/sakura/index.html
- 作者: 坂口安吾,川村湊
- 出版社/メーカー: 講談社
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