NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

一日一言「断じて行えば鬼神も避く」

六月九日 断じて行えば鬼神も避く


 今日は曇っている、今日は雨が降ると不平を言っても、空は晴れない。雨が降ったら、傘一本で自分の行動は決まる。くよくよと嘆いて自分の望みがかなうのなら、人生など寝ぼけている奴がみる現(うつつ)みたいなものだろう。物事を起こすときは、断行することである。断じて行えば鬼神もこれを避けるものである。


  為せば成りなさねばならぬものなるを
      成らぬといふは為さぬなりけり

── 新渡戸稲造(『一日一言』)


赤猫にも曰く、

 雨はまだ、降っているけれど。歩き出さなきゃ。 空が晴れるまで、待っているわけにはいけないくて。だからね、歩きださなきゃ。 少しずつ。

── 赤猫 リブ❁リビィ ‏(『赤猫リブ・リビィの“強くなれる賢者の言葉”』

赤猫リブ・リビィの「強くなれる賢者の言葉」

赤猫リブ・リビィの「強くなれる賢者の言葉」

追悼・渡部昇一先生

オピニオン誌を買い漁る。
追悼、渡部昇一先生。

WiLL2017年7月号臨時増刊号
各界の著名な方々からの寄稿。渡部先生が国益を守るために闘ってきた言論の数々。
本誌WiLL創刊エピソードなど、368ページで内容盛りだくさん!

【巻頭グラビア 渡部昇一 「知の軌跡」】

【総力特集「知の巨人」渡部昇一に学ぶ】

異人・偉人・国士・大学者「渡部昇一」の思い出
平川祐弘

渡部昇一先生に国民「名誉賞」を
八木秀次/潮 匡人/永栄 潔

30回目のお見合い結婚
渡部迪子

「それでも武士の子か」と叱られ……
渡部玄一

「歴史難民」を救ってくれた恩師に捧ぐ
深田萌絵

「総合雑誌ですか、それは剛毅ですね」
鈴木隆

【さようなら 渡部昇一先生】

保守の神髄として
安倍晋三

「不死身の言論人」の早すぎた死
中西輝政

本当に日本を愛されていた
百田尚樹

?野に遺賢あり?──「諸君! 」論壇デビューの頃
安藤 滿

あだ名は「元祖正論大明神」
金 美齢

言葉に命を吹き込む名人
呉 善花

失われてゆく文化への眼差し
北島義俊

恩書を教えてくれた恩師
中山 理

強烈な先生の印象 教科書誤報事件の衝撃
郄橋史朗

四十年前──思い出の「小冊子」
岩粼幹雄

歴史・教育・社会・科学……、知の巨人に感謝を
茂木弘道

我が生涯の師
田母神俊雄

渡部昇一氏を悼む
日下公人


渡部昇一国益を守るために闘った言論のすべて】

誤れる「歴史認識」との戦い
歴史は虹のようなものだ/日本通史を物語るに当って/唇に歌があふれていた日々/庶民が愛した歌は第一級史料だ! /世界史の読みかた/マクニールからハンティントンまで

東京裁判史観」との戦い
私と昭和史/東京裁判は日本を蝕む?梅毒?だ/東條英機宣誓供述書は近現代史の超一級史料/占領軍「洗脳計画」で「日本は悪い国」に/敵将「マッカーサー証言」は重い/東京裁判史観を克服「安倍談話」百点満点だ!

「皇統解体」との戦い
皇統「百二十五代」が日本の誇り/あまりに拙速な女性天皇容認論/「雅子妃問題」究極の論点/摂政を置いて万世一系

反日マスコミ」朝日新聞NHKとの戦い
脈々と続く朝日新聞反日の源流/NHK台湾偏向報道への公開質問状/朝日新聞よ! 「恥」を知りなさい/朝日新聞の妖怪 マルクスが歪める客観報道

「政治・教育・税制・反原発」の欺瞞との戦い
安倍総理吉田茂を目指せ/「教育勅語」はなぜ誕生し、いかに葬られたか/教育改革のカギは「選択の自由」と「税制改革」にあり/平等主義を排す/税高くして、民衰え、国滅ぶ/反ホルミシス派の反核イデオロギー

渡部昇一年譜】
作成/松崎之貞


正論2017年7月号

正論2017年7月号

渡部昇一 追悼特集
[対談]保守の巨星が日本人に遺したもの カリフォルニア州弁護士 ケント・ギルバート×大和大学専任講師 岩田温
女優 宮崎美子 書庫で聞いた先生のホンネ
父が教えてくれたこと チェリスト 渡部玄一


月刊WiLL (ウィル) 2017年 7月号

月刊WiLL (ウィル) 2017年 7月号

◎追悼 知の巨人・渡部昇一
安倍晋三…保守の神髄として
■渡部迪子…30回目のお見合い結婚
渡部昇一…〔再録〕「日本の憲法」を論ず


月刊Hanada2017年7月号

月刊Hanada2017年7月号

【追悼・渡部昇一先生】
渡部昇一×高山正之 幻の未公開対談発表! 日本国憲法は?敗戦条約?だ
中西輝政 大切な人の早すぎる死
稲田朋美 「日本の皆の衆」の恩師として
堤堯 渡部昇一氏と『諸君! 』の時代
西村眞悟 渡部先生は現代の頼山陽
藤尾秀昭 「修養の人」の真骨頂を見た
特別グラビア 渡部先生の青春・わが知の宝庫

時代と闘った教育者・天野貞祐

「【風を読む】時代と闘った教育者・天野貞祐 論説副委員長・沢辺隆雄」(産経新聞
 → http://www.sankei.com/column/news/170606/clm1706060005-n1.html

 親孝行や信義など普遍的な徳目を教えるにも「価値観の押し付け」といった批判が根強い。最近の教育勅語をめぐる論議でも浮き彫りになったことだ。

 そうした戦後教育を考える上で、一人の教育者を描いた『天野貞祐-道理を信じ、道理に生きる』(貝塚茂樹・武蔵野大教授著、ミネルヴァ書房)はおもしろく、示唆に富む。

 平成生まれが増え、天野貞祐(1884~1980年)と聞いてすぐ分かる人は少ないかもしれない。哲学者、教育者として京都帝大教授や旧制一高校長などを歴任した。戦後は当時の吉田茂首相に請われ、昭和25年から文部大臣を務めた。

 天野貞祐は、その業績も多いが、目指した教育改革が実らなかった「挫折」の方が知られているかもしれない。

 挫折の一つは文相のとき、「国民実践要領」を発出しようとしたが実現しなかった。

 これは昭和26年のサンフランシスコ平和条約批准を機会に、「真に自主独立の精神を持って道徳的に生きていく目標を示したい」と目指した。内容は個人、家、社会、国家の各項目で、人格の尊厳や自由、責任、公徳心など徳目を示したが、当時の言論界、教育界から猛反発にあい、断念した。

 著者の貝塚氏は、天野を時代の「格闘者」という視点で捉えたという。

 同書では文相時代に出された「天野談話」についても触れられ、興味深い。国民の祝日の行事にからみ、祝日の意義を教え、国家、社会の形成者として自覚を深くさせることを意図した。学校行事での国旗掲揚、国歌斉唱を推奨した。背景に「少年が自国に対し愛と矜持(きょうじ)」を持つことを重くみ、矜持を失うことは「国民的自殺」とみていたことが紹介されている。

 時代を経て、戦後教育の課題だった道徳の教科化はようやく実現したが、先のように「価値観の押し付け」批判は相変わらずだ。入学式・卒業式の国歌斉唱を「強制」という教員らも相変わらずいる。天野が信念を持って取り組んだ教育改革を改めて知る意義は大きい。

一日一言「人の役に立つのが最高の務め」

六月四日 人の役に立つのが最高の務め


 後の世に大きなものになろうと思うならば、現在の世においては小さきものになれともいう。人に使われて人のために尽くすことは、召使いのようにも聞こえるが、実はこれが人間としての最高の務めであり、そもそもこの世に生まれてきたのも、人のために役立つことをするためではないか。


  我が為をなすは我が身の為ならず
      人の為こそ我が為となれ


  立ちよりて暫しなりとも習はばや
      君につかふる人のこころを

── 新渡戸稲造(『一日一言』)

 たとえ、どんなにそれが小さかろうと、ぼくらが、自分たちの役割を認識したとき、はじめてぼくらは幸福になりうる、そのときはじめて、ぼくらは平和に生き、平和に死ぬことができる、なぜかというに、生命に意味を与えるものは、また死にも意味を与えるはずだから。

── サン=テグジュペリ『人間の土地』

人間の土地 (新潮文庫)

人間の土地 (新潮文庫)

零式

「幕張の空に零戦が帰ってきた! 対戦車ヘリ『アパッチ』も 『レッドブル・エアレース』に3万5千人が熱狂」(産経新聞
 → http://www.sankei.com/premium/news/170603/prm1706030033-n1.html

 幕張の空に零戦が帰ってきた! 3日に千葉市で始まった世界的航空レース「レッドブル・エアレース千葉2017」で、第二次世界大戦期に日本海軍の主力艦上戦闘機だった零戦の復元機がデモンストレーション飛行。約70年ぶりに東京湾上空に轟音をとどろかせ、集まった約3万5千人の航空ファンの歓声を浴びた。

 エアレースの予選が終わった午後5時半ごろ、会場の千葉市美浜区の県立幕張海浜公園。日が傾いてやや薄暗くなり始めると、砂浜の航空ファンからどよめき、一斉にカメラを同じ方角に向けてシャッターを切った。海上からエンジン音を響かせて零戦が姿を現した瞬間だった。

 この日飛行したのは、南太平洋のパプアニューギニアに落ちていた残骸から復元された1機。零戦はレプリカを除いて世界中に4機が現存しており、日本人が所有するもので現在も飛ぶことのできる唯一の機体という。

 有志らで企画した「零戦里帰りプロジェクト」の一環。有志らは「これまでの日本を振り返り、『平和への思い』が込められている」としているという。零戦の飛行はほんの数分だったが、往年の雄姿をカメラにしっかりと収めた航空ファンらは満足そうな表情を浮かべていた。

 この日は零戦のほかにも、民間旅客機界の名作機「DC-3」や陸上自衛隊の対戦車ヘリ「アパッチ」なども展示飛行し、航空ファンらから歓声を浴びていた。

 メーンのエアレースは、コース全長約4キロ、高さ25メートルの障害物の間を最高時速350キロですり抜けタイムを競う3次元スポーツ。世界8都市を転戦するシリーズ第3戦で、千葉では今回で3年連続の開催となる。

 この日の予選では、レースパイロットの操縦技術に観客はくぎ付けとなった。初のアジア人パイロットで千葉大会2連覇のかかる室屋義秀選手(44)は、14選手中4位の好位置につけた。

 東京から友人2人と来たという坂東聖博さん(32)は「飛行機との距離感が近く、すごく迫力があった」と興奮気味だった。

「2016年06月26日(Sun) 【世界最強だった日本軍航空部隊】」 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20160626
「2015年06月03日(Wed) 零式艦上戦闘機」 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20150603