NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

過去最大規模の援助隊派遣へ

産経新聞社説より。
「【主張】フィリピン台風 『友人』支援の先頭に立て」(産経新聞)
 → http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131112/dst13111203410002-n1.htm

 猛烈な台風30号の直撃を受けたフィリピンでは、中部のレイテ島を中心に950万人が被災し、死者は1万人に達する恐れも出ている。

 政府は、取り急ぎ国際緊急援助隊の医療チーム25人を派遣したが、今後とも最大限の支援を行うことはアジアの友人として当然だ。日比の絆を強め、両国の信頼関係を強固にすることにもつながる。

 被災地では、食料や飲料水の不足が深刻で、それにともなう略奪行為など治安状態の悪化に加え、遺体収容の遅れなどによる衛生環境の劣化も懸念されている。

 それだけに救援には迅速さが何より重要だ。時間が経過すれば、被害がそれだけ拡大し、被災者の苦痛も増す。政府は自衛隊の派遣も検討しているという。状況は厳しいが、一人でも多くの命を救えるよう支援に全力を挙げたい。

 日本の国際緊急援助隊は過去、世界各地に派遣され、各国の救助隊とともに、捜索や医療、支援物資の引き渡しなどの任務に当たってきた。2004年12月のインド洋大津波では、インドネシアに自衛隊の艦船が派遣され、捜索・輸送活動などに貢献した。

 10年1月のハイチ地震、同年7月のパキスタン洪水被害の際も自衛隊が支援活動に参加した。道路が寸断されている被災地では、自衛隊の装備が威力を発揮する。

 今回、米国はいち早く、太平洋軍にフィリピンでの救援活動支援を命じた。日本は米国と調整して、効率的、効果的な支援を行う必要がある。

 一昨年3月の東日本大震災では、米軍が「トモダチ作戦」を実施し、自衛隊と連携して救援活動にあたった。フィリピンからも医療支援チームの派遣を受けた。

 東北地方に、世界の多くの国・地域が手を差し伸べてくれたことを忘れてはならない。

 日本と同じく、米国の同盟国であるフィリピンは、自由と民主主義の価値観を共有するアジアの近隣国だ。

 12月には、東京で東南アジア諸国連合(ASEAN)と日本の交流40周年を記念した首脳会議が開かれる。フィリピンは、そのASEANで重要な位置を占める。

 巨大地震や台風を幾度も体験した日本は、災害時の支援活動でも先進的役割が期待されている。フィリピンを率先して支援することは日本の責務だ。


過去最大規模の国際緊急援助隊派遣を決定。
日本政府、安倍政権の英断を支持する。
http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20131112


「フィリピン救援に海自最大艦『いせ』など3隻、1000人規模派遣」(産経新聞)
 → http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131113/plc13111317450010-n1.htm

 小野寺五典防衛相は13日、フィリピンの台風被害への国際緊急援助活動で、海上自衛隊最大のヘリコプター搭載護衛艦「いせ」など3隻をはじめ、約1000人を派遣する方向で調整していることを明らかにした。国際緊急援助活動としては過去最大規模となる見通し。

 ほかに輸送艦「おおすみ」、補給艦「とわだ」、CH47輸送ヘリ3機、C130輸送機などの派遣を準備している。おおすみは沖縄周辺海域で予定していた離島防衛訓練への参加を急遽(きゅうきょ)、中止して準備に入った。

 現地では医療や輸送、防疫などの支援活動を想定。先に現地入りした先遣隊要員がフィリピン政府と調整を進めている。

自衛隊1千人規模派遣へ 台風被害のフィリピン」(朝日新聞)
 → http://www.asahi.com/articles/TKY201311130467.html
「比支援へ千人規模の自衛隊員派遣を準備…防衛相」(読売新聞)
 → http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20131113-OYT1T00999.htm?from=ylist
「フィリピンに自衛隊派遣、防衛相『千人規模を予定』 」(日経新聞
 → http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK13025_T11C13A1000000/

護衛艦「いせ」


曽野さんは言います。

 考えてみると、親切、というのは、それを受ける側ではなくて、与える側の幸運なのであり、喜びなのだろう。手助けのできることがある時に、それをしなくて、いつするというのだ。だから何かひとのためにできた時、感謝しなければならないのは、相手ではなくて、自分なのである。
「百年後にはすべて同じである」ということわざもあった。
 百年後には、今生きている人たちはほとんどいない。それは悲しみではなく、一つの解放感であることを、今、私はしみじみ感じている。

── 曽野綾子『まず微笑』