一日一言「善と悪」
二月八日 善と悪
世の中のすべてのものは、人に宿ってその心となるが、ゆえに心は活物(いきもの)であって、常に生き生きとしている。心は一つの事象に感じて動くもので、これを意と言う。動くときは人の気持ちが主体となるがゆえに、善ともなれば悪ともなるのである。自然体で形にこだわらない思いやりを善と名づける。形にこだわって自然体ではない思惑が入ることを、悪と言う。それが私利私欲となる。
そことなくそよぐ難波の浦風に
よしあしのみやみだれそむらん <三輪執斎>
おもひやり。
(いいひとだけど、ほかのひとのことを、てんで気にもとめないような友だちは、ぼくは、いらない。自分で自分がいやにならないようにするためにいいひとでいるような友だちも、いらない。こわがりの友だちも、いらない。けっしてこわがらなくて、思いやり深いひとが、いい。)
── ホムサトフト(『ムーミン谷の十一月』)
- 作者: トーベ・ヤンソン,ユッカ・パルッキネン,Tove Jansson,渡部翠
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/09/18
- メディア: 単行本
- 購入: 6人 クリック: 64回
- この商品を含むブログ (58件) を見る