NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

Jonathan Livingston Seagull

 すべてのカモメにとって重要なのは飛ぶことではなく、食べることだった。だが、この風変わりなカモメ、ジョナサン・リヴィングストンにとって重要なのは、食べることよりも飛ぶことそれ自体だったのだ。その他のどんなことよりも、彼は飛ぶことが好きだった。

── リチャード・バック『かもめのジョナサン』


「『かもめのジョナサン』完結 刊行から40年以上経て最終章 21世紀への警告と希望」(産経新聞
 → http://sankei.jp.msn.com/life/news/140627/art14062714050002-n1.htm

 米国人作家リチャード・バックさん(78)の世界的ロングセラー「かもめのジョナサン」の「完成版」が作家の五木寛之さん(81)の訳で新潮社から発売されることが27日、分かった。作者が封印してきた最終章を新たに加えたもので、40年以上を経て完結した。

 発売日は30日。東京都内などの一部書店で既に並んでいる。作品は1970年に米国で出版。カモメのジョナサンが飛ぶ喜びや孤高に追い求める姿を3章仕立てで描き、世界で4千万部以上売れた。邦訳版は五木さんが手掛け74年に刊行、単行本と文庫本で計260万部を突破している。

 完成版のバックさんの序文によると、執筆時に最終章として第4章まで書き進めたが、自身の考えは3章までで語られているとして印刷に回さなかった。

 第4章ではジョナサンが姿を消した後の世界が描かれる。カモメたちは彼を神格化しながらも飛ぶ喜びが忘れられてしまう。バックさんは半世紀近くが過ぎて再読、21世紀に対するジョナサンの警告と希望の声を聞いたと思ったという。

「『かもめのジョナサン』 完成版が出版」(NHK
 → http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140627/k10015549981000.html
かもめのジョナサン、40年経て完成版 五木寛之さん訳」(朝日新聞
 → http://www.asahi.com/articles/ASG6R6VDLG6RULZU00W.html

かもめのジョナサン完成版

かもめのジョナサン完成版