NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

『日韓の絆の象徴』

「韓国軍に銃弾1万発提供 南スーダンPKO、人道・緊急性を考慮」(産経新聞)
 → http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131223/plc13122319140010-n1.htm
自衛隊が初めて韓国軍に銃弾1万発を…南スーダンPKO」(テレビ朝日)
 → http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000018466.html


日本のマスコミが騒ぐのは想像に難くない。
が、日韓友好、美談かと思いきや一筋縄ではいかない韓国政府、メディア。

「『銃弾不足していない』と韓国、批判に配慮か 『予備量確保で借りただけ』」(産経新聞)
 → http://sankei.jp.msn.com/world/news/131224/kor13122412480002-n1.htm
「銃弾提供を『政治利用した』 韓国政府が日本に強い遺憾伝達 韓国紙」(産経新聞)
 → http://sankei.jp.msn.com/world/news/131225/kor13122511490000-n1.htm


現場レベルでの友好関係を阻害しているのは韓国政府やメディアである。

「敵だらけ韓国隊『ありがとう』…陸自小銃弾提供」(読売新聞)
 → http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20131224-OYT1T01234.htm
「韓国軍『1人当たり銃弾15発』と要請、提供後は『日韓の絆の象徴』と謝意」(産経新聞)
 → http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131225/plc13122511010006-n1.htm
自衛隊の弾薬譲渡『適切だった』 国連事務総長」(朝日新聞)
 → http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312250213.html


今日の産経抄より。

「【産経抄】人からモノを借りたら… 12月25日」(産経新聞)
 → http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131225/plc13122503080001-n1.htm

 日露戦争で日本軍、とりわけ陸軍の悩みは弾薬問題だった。谷寿夫の『機密日露戦史』によれば、旅順攻城戦で所期の成功を得られなかった一因も「兵器弾薬の不足にあった」と断じている。そのことが作戦上も重大な影響を与えたとしているのである。

 1世紀以上がたっても、弾薬量が戦いの帰趨(きすう)を握ることに変わりない。それだけに南スーダンPKOに派遣されている韓国軍の指揮官は、不安にかられたようだ。急速に治安が悪化している東部の宿営地で、兵士や避難民を守るには銃弾が不足していたらしい。

 やむを得ず、同じ南スーダンに派遣されている自衛隊に提供を頼んだ。そのさい韓国側は内々の話ですまそうとしたという。弾薬が足りなくなったなど軍として恥だ。しかも「歴史を直視しない」にっくき日本に頭を下げたなど、自国民に知られたくないのだろう。

 日本側も武器輸出三原則をタテに断ることもできたが「大人の態度」で応じた。例によって「これまでの政府答弁と矛盾している」といった批判がある。だがそれは、国が存亡の機にあるときに過去の政府の方針をほじくり返すようなもので、放っておけばいい。

 それより後味が悪いのは、銃弾の提供を受けた韓国政府の対応だ。国防省報道官は「予備量を確保するため臨時で借りたものだ。(銃弾は)不足していない」と語った。まるで5千万円を「個人的に借りただけ」と強弁して辞職に至った猪瀬直樹知事のようだ。

 たとえ借りたつもりでも、感謝の一言がないようでは国際社会に通用しない。「反日」の看板を下ろさない朴槿恵大統領に配慮したのだろう。だが、国のメンツにばかりこだわるのは、命がけでPKOにあたっている自国の軍隊にも失礼である。


今宵はクリスマス。