「無頼派作家の夜」
実業之日本社文庫から「無頼派作家の夜」シリーズ刊行。
安吾・太宰・織田作、無頼派三人衆。
堕落論・特攻隊に捧ぐ - 無頼派作家の夜 (実業之日本社文庫)
- 作者: 坂口安吾,七北数人
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2013/12/05
- メディア: 文庫
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- 作者: 太宰治,七北数人
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2013/12/05
- メディア: 文庫
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夫婦善哉・怖るべき女 - 無頼派作家の夜 (実業之日本社文庫)
- 作者: 織田作之助,七北数人
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2013/12/05
- メディア: 文庫
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安吾版はGHQの検閲により発禁削除された『特攻隊に捧ぐ』、検閲前の無削除版の『戦争と一人の女』も集録。
早速購入。
『戦争と一人の女』削除部分より抜粋。
女は戦争が好きであった。食物の不足や遊び場の欠乏で女は戦争を大いに咒っていたけれども、爆撃という人々の更に咒う一点に於て、女は大いに戦争を愛していたのである。そうだろう。そういう気質なのだ。平凡なことには満足できないのである。爆撃が始まると慌てふためいて防空壕へ駈けこむけれども、ふるえながら、恐怖に満足しており、その充足感に気質的な枯渇をみたしている。恐らく女は生まれて以来かほど枯渇をみたす喜びを知らなかったに相違ない。
── 坂口安吾(『戦争と一人の女』【無削除版】)
『映画 戦争と一人の女』 http://www.dogsugar.co.jp/sensou