NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

The Soul of Japan

「I heard most japanese people are an atheist. But why is crime in Japan lower than in many Christian countries?」(Yahoo Answers)
 → http://answers.yahoo.com/question/index?qid=20091228045804AAUDgZH


日本人の多くは特定の宗教を持たない。しかしなぜ多くのキリスト教国家に比べて犯罪が少ないのか。
キリスト教に限らず、他の宗教国家よりも少ないのか。


多くの国では通常、宗教教育によって正邪善悪、道徳観念が形成される。
「良い事」、「悪い事」は宗教によって判断される。


なぜ、宗教教育の無い日本人は世界が驚くほどの高い倫理観を保ち続けているのか。

『2012年10月03日(Wed) LOVE! JAPAN』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20121003
『2011年07月07日(Thu) 最も親切な国』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20110707
『2012年04月18日(Wed) 夢の国』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20120418
『2011年08月26日(Fri) 「来た時よりも、美しく」』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20110826
『2011年08月20日(Sat) 日本スゴすぎ』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20110820
『2011年07月07日(Thu) 最も親切な国』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20110707
『2011年07月03日(Sun) 「日本や日本人のここを学びたい」』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20110703
『2011年06月29日(Wed) 韓国人の告白』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20110629
『2011年06月28日(Tue) 「日本人の親切な態度はどこから来るの?」』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20110628
『2011年06月22日(Wed) 日本の発明品に驚き』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20110622
『2011年03月28日(Mon) 『日本人は”違う”のか?』』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20110328
『2011年03月25日(Fri) 日本人の対応礼賛』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20110325
『2011年03月18日(Fri) 「やっぱり日本はスゲーな!」』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20110318
『2011年03月15日(Tue) 日本人が世界の人々にどう映ったか』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20110315
『2011年03月14日(Mon) 強靱な日本』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20110314
『2011年03月13日(Sun) 沈まない日本』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20110313
『2010年11月27日(Sat) 「I LOVE JAPAN!」』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20101127
『2010年11月04日(Thu) 韓国人が日本で感じたこと』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20101104
『2010年10月24日(Sun) 日本 3』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20101024
『2010年10月22日(Fri) 日本 2』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20101022
『2010年10月21日(Thu) 日本』 http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20101021


この疑問に答えたのが札幌農学校(北大)で青年期を過ごし、後に教鞭を執った新渡戸稲造である。

 約十年前、私はベルギーの法学大家故ド・ラヴレー氏の歓待を受けその許(もと)で数日過したが、或る日の散歩の際、私どもの話題が宗教の問題に向いた。「あなたのお国の学校には宗教教育はない、とおっしゃるのですか」と、この尊敬すべき教授が質問した。「ありません」と私が答えるや否や、彼は打ち驚いて突然歩みを停め、「宗教なし! どうして道徳教育を授けるのですか」と、繰り返し言ったその声を私は容易に忘れえない。当時この質問は私をまごつかせた。私はこれに即答できなかった。というのは、私が少年時代に学んだ道徳の教えは学校で教えられたのではなかったから。私は、私の正邪善悪の観念を形成している各種の要素の分析を始めてから、これらの観念を私の鼻腔(びこう)に吹き込んだものは武士道であることをようやく見いだしたのである。


十和田市立新渡戸記念館』 http://www.towada.or.jp/nitobe/
『花巻新渡戸記念館』 http://www.city.hanamaki.iwate.jp/sightseeing/nitobe/



今日は新渡戸稲造の命日。
1933年(昭和8年)10月15日没。
没後80年です。

 武士道は一の独立せる倫理の掟(おきて)としては消ゆるかも知れない、しかしその力は地上より滅びないであろう。その武勇および文徳の教訓は体系としては毀(こわ)れるかも知れない。しかしその光明その栄光は、これらの廃址(はいし)を越えて長く活くるであろう。その象徴(シンボル)とする花(桜)のごとく、四方の風に散りたる後もなおその香気をもって人生を豊富にし、人類を祝福するであろう。百世の後その習慣が葬られ、その名さえ忘らるる日到るとも、その香は、「路辺に立ちて眺めやれば」遠き彼方の見えざる丘から風に漂うて来るであろう。──このクエイカー詩人の美しき言葉に歌えるごとく


  いずこよりか知らねど近き香気に、
  感謝の心を旅とは抱き(いだ)、
  歩みを停め、帽を脱(と)りて
  空よりの祝福を受ける。

── 新渡戸稲造『武士道』

武士道 (岩波文庫)

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Bushido: The Soul of Japan

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逆境を越えてゆく者へ

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運命を拓きゆく者へ

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