NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

死後の世界

「死後の世界はある!? 脳神経外科権威の主張に世界が仰天!!」(ロケットニュース24)
 → http://rocketnews24.com/2012/10/17/257317/

人は死んだらどうなってしまうのだろうか? このことに明確に答えられる人はいない。なぜなら、仮に臨死体験をしたとしても、死後の世界で見たもの、感じたものを誰にも証明することはできないからだ。

最近になって、とある脳神経外科の権威の主張に世界が衝撃を受けている。長らく来世(死後の世界)を否定してきたエベン・アレキサンダー博士は、過去に7日間こん睡状態に陥った経験を持つ。彼はこの経験から「死後の世界はある」と主張し、その内容が米有力紙に掲載され世界的に注目を集めている。その彼の経験とは?

エベン博士は2008年に急性細菌性髄膜炎という重い病にかかり、脳の新皮質に深刻なダメージを受けてこん睡状態に陥った。ハーバード大学で教育を受け、25年にわたって神経外科医として一線で活躍する彼は、病気以前に死後の世界を否定していたのだ。クリスチャンではあったものの、決して熱心に信仰している方ではなかった。

ところが病から復帰した後は、来世に対して肯定的な意見を持つようになった。それは彼自身の経験によるものだった。博士によれば、死後の世界では脳から独立した意識が現実とは異なる世界を旅していたという。青い目の美しい女性に出迎えられたその世界は、大きなピンク色の雲(のようなもの)が果てしなく広がっていたという。

そして「鳥」もしくは「天使」、そのいずれの言葉でも説明し切れない存在が飛び交い、壮麗な「音」が響きわたりまるで雨のように降り注いでいたそうだ。そしてその「音」に触れることさえできたとのこと。

これらは、博士にとって実生活よりもリアルな体験であり、自身の結婚や子供の出産に匹敵するインパクトを受けたという。肉体が正常に機能をしていないながらも、視覚・聴覚・嗅覚をともなう経験であり、言葉ですべてを説明できないと話している。

脳科学の権威の発言に、世界中のインターネットユーザーは衝撃を受けているようだ。はたして死後の世界は本当に存在するのだろうか? あなたはどのよう考えるだろうか。


あるのか、ないのか。
あれば面白いが、なくても構わない。
それによって生き方は変わらないし、変わってはならない。


大哲学者イマヌエル・カントの見解。

 ここでカントは認識《エアケンネン》と洞察《アインゼーエン》(あるいは把握《ベクライフェン》)を区別する。「認識」の及ぶ所は「経験と常識の低地」であって、ここをカントは自分のために指定された場所だと見なす。つまり理性によって体験を蒐集分析して検証可能な結論をひき出す世界、つまり近代科学の立場である。彼は学者として「光」の側に立つ。

 これに反して視霊者は自分以外の誰も見たり聞いたりすることのできないものをはっきり見たり聞いたりしたと主張のするのであるから、空想家と言わざるをえない。普通、自分だけに見える世界を持つということは「夢を見ている」ということと同義である。したがってスウェデンボルイのような視霊者も本質的には夢を見ている人や精神錯乱者や酩酊者と類似の状態にあると言える。この主の深遠な学者たちは霊界のことを語り、空想と思弁をたくましくした議論に熱中し、互いに洞察の深さを競い合うけれども、これらはすべて空回りの議論である。つまり問題が「認識」の対象にならないからである。こいう「洞察」に関してわれわれははっきりと「私は知らない」と答えるのが理性者にふさわしい態度であるとカントは言う。カントの「認識」は本論考で使ってきた用語に置きかえればアナリシスであり、「洞察は」アナロジーである。カントははっきりとアナリシスの立場に立つことを宣言し、それを人にもすすめる。

── 渡部昇一『文科の時代』



子のたまく、

怪、力、乱、神を語らず。

── 述而第七『論語』(穂積重遠訳)


安吾のたまわく、

「死ぬ時は、ただ無に帰するのみであるという、このツツマシイ人間のまことの義務に忠実でなければならぬ。私は、これを人間の義務とみるのである。生きているだけが、人間で、あとは、ただ白骨、否、無である。そして、ただ、生きることのみを知ることによって、正義、真実が、生れる。生と死を論ずる宗教だの哲学などに、正義も、真理もありはせぬ。あれは、オモチャだ。」

── 坂口安吾『不良少年とキリスト』

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