『いかにして問題をとくか』
最近巷で話題の? G.ポリア著『いかにして問題をとくか』より。
『いかにして問題をとくか』
第1に
問題を理解しなければならない。問題を理解すること
- 未知のものは何か。与えられているもの(データ)は何 か。条件はなにか。
- 条件を満足させうるか。条件は未知のものを定めるのに十分であるか。又は不十分であるか。又は余剰であるか 。又は矛盾しているか。
- 図をかけ。適当な記号を導入せよ。
- 条件の各部を分離せよ。それをかき表すことができるか。
第2に
データと未知のものとの関連を見つけなければならない。関連がすぐにわからなければ補助問題を考えなければならない。そうして回答の計画をたてなければならない。計画をたてること
- 前にそれをみたことはないか 。又は前に問題を少しちがった形でみたことがあるか。
- 似た問題を知っているか。役に立つ定理を知っているか。
- 未知のものをよくみよ! そうして未知のものが同じか又はよく似ている、みなれた問題を思い起こせ。
- 似た問題ですでにといたことのある問題がここにある。それを使うことができないか。その結果を使うことができないか。その方法を使うことができないか。それを利用するためには。何か補助要素を導入すべきではないか。
- 問題をいいかえることことができるか。それをちがったいい方することができないか。定義にかえれ。
- もしも与えられた問題がとけなかったならば、何かこれと関連した問題をとこうとせよ。もっとやさしくしてこれと似た問題は考えられないか。もっと一般的な問題は? もっと特殊な問題は? 類推的な問題は? 問題の一部分をとくことができるか。条件の一部をのこし、他をすてよ。そうすればどの程度まで未知のものが定まり、どの範囲で変わりうるか。データを役立たせうるか。未知のものを定めるのに適当な他のデータを考えることができるか。未知のもの若しくはデータ、あるいは必要ならば、その両方をかえることができるか。そうして新しい未知のものと、新しいデータとが、もっと互いに近くなるようにできないか。
- データをすべてつかったか。条件のすべてをつかったか。問題に含まれる本質的な概念はすべて考慮したか。
第3に
計画を実行せよ。計画を実行すること
- 解答の計画を実行するときに、各段階を検討せよ。その段階が正しいことをはっきりみとめられるか。
第4に
えられた答えを検討せよ。ふり返ってみること
- 結果をためすことができるか。議論をためすことができるか。
- 結果をちがった仕方でみちびくことができるか。それを一目のうちに捉えることができるか。
- 他の問題にその結果や方法を応用することができるか。
- 作者: G.ポリア,柿内賢信
- 出版社/メーカー: 丸善
- 発売日: 1975/04/01
- メディア: 単行本
- 購入: 84人 クリック: 1,539回
- この商品を含むブログ (143件) を見る