月の裏側

「NASAが明かした月の裏側の姿」（ロケットニュース24）
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アメリカ航空宇宙局（NASA）はこのほど、月の裏側の画像を公開した。2004年に打ち上げられた月周回無人衛星のデータをもとに、月面の詳細な画像を描くことに成功したのである。

この研究を手がけたのは、米メリーランドにあるゴダード宇宙飛行センターのグレゴリー・ノイマン博士のチームである。博士らは、月周回衛星「ルナー・リコネサンス・オービター」から送信されたデータをもとに、月の裏側の地形図を作り上げたのだ。

衛星には、高性能の月面観測装置「ルナー・オービター・レーザー・アルティメーター」が搭載されている。装置から送られてきた約30億もの観測点のデータを解析し、緻密な月面を描き出したのだ。月の裏側は、地球に向いている面に比べてクレーターが多く、起伏の激しい地形となっている。

博士は月面観測について、「将来の有人探査に向けて、詳細なデータ収集を続ける」として、さらにこの先2年間、研究を続けると語った。ちなみに現在の観測では、1〜10キロの範囲の誤差を生じるという。最終的に30メートルの範囲まで精度を高めたいと考えているようだ。そう遠くない未来に、月の全貌が明かされることだろう。その日まで博士たちの研究は続く。