NAKAMOTO PERSONAL

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? そんなら、君と話をしない。

セイゴオ

「情熱大陸:編集者 松岡正剛 66歳 『知の巨人』の人生への向き合い方」(毎日新聞)
 → http://mainichi.jp/enta/mbs/news/20100702org00m200021000c.html

 整った銀髪に細縁のメガネ、みけんにしわを寄せながら「編集とは?」と語るこの男性。

「知の巨人」「博覧強記」とも称されるカリスマ編集者・松岡正剛だ。

 iPadの登場で新たな期待と不安渦巻く出版業界だが、国内の市場規模は右肩下がり。街の書店も10年で29%減と本を取り巻く環境は非常に厳しい。

 そんな中、松岡が昨秋、東京・丸の内に作った「新しい本屋」が話題だ。

 大手書店「丸善」の一角、広さ65坪の「松丸本舗」は巨大な本棚が林立し、さながら迷路のよう。

 書籍は最新作や出版社別に並ぶのではなく、特定のテーマごとに小説あり、ノンフィクションあり、洋書も古書も漫画も、時には人形までもが1つの棚に並べられている。要するに、棚ごと読めばそのテーマではいっぱしの「知識人」になれるというワケだ。

 では、仕掛け人の松岡とは一体何者か?

 編集者という肩書きながら多数の著作があり、講演や著名人との対談もこなす。テレビ番組の制作もすれば大学教授だった事もある。

 いわく「編集とは文章や映像だけでなく、自分の日常の出来事を処理したり、考えたりする時に使う方法」

 いわく「編集とは人生をかけてやるミッション」

 これは、かなりの「こだわり派」かと思いきや、食事はコンビニのおにぎり。胃がん手術をしたにもかかわらず常にくわえタバコ。さらにこちらも「編集的生き方」なのか1日3回くらい何故か着替えをする……どこか謎めいていて「とてもチャーミング」(取材ディレクター)。   

 取材陣は時に煙に巻かれながらも、松岡の「編集術の秘密」を必死で解き明かす。するとそこには、プロの「本の読み方」「選び方」だけでなく、「人生への向き合い方」のエッセンスもぎっしり詰まっていた。

 最近、とんと読書にはご無沙汰という方にごらんいただきたい。

【関連リンク】
情熱大陸公式ホームページ
http://www.mbs.jp/jounetsu/
松丸本舗
http://www.matsumaru-hompo.jp/

松岡正剛の千夜千冊』 http://www.honza.jp/senya/
セイゴオちゃんねる(松岡正剛の最新情報)』 http://www.eel.co.jp/seigowchannel/